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「告白-コンフェッション-」は1998年に『ヤングマガジンアッパーズ』に連載されていた人気漫画。
ここでは「告白-コンフェッション-」内で描かれた浅井が石倉を殺害するシーンについて、「なぜ浅井は石倉を殺したのか?」という点について解説します。
初版発行日 | 2020年12月11日発売 |
掲載誌 | ヤングマガジンアッパーズ |
出版社 | 講談社 |
原作 | 福本伸行 |
作画 | かわぐちかいじ |
巻数 | 全1巻(コミックス) |
ジャンル | サスペンス |
Wikipedia | 「告白-コンフェッション-」のWikipedia |
物語のあらすじと結末
登山をしていた浅井と石倉。2人は山岳部のOBで、登山には慣れていましたが、暴風雪によって遭難。
石倉は登山中の落下事故によって左膝を痛打したことで、身動きが取れない状態。天候の様子から、夜を超えることは不可能と判断した石倉。
死ぬことを覚悟した石倉は、ある秘密を浅井に打ち明けます。
山岳部に属したさゆりという女性を殺害したこと。
秘密を喋りスッキリした石倉ですが、天候が急変して穏やかな気候に。そして、近くに山小屋を発見して、2人は一命を取り留めます。
生き延びた石倉はある後悔の念が…。
それは、秘密を浅井に話してしまったこと。自分の秘密を知る石倉は浅井の殺害を目論むことに。浅井は「自分は喋らない」と主張するが、聞く耳を持たず。
高山病になってしまった浅井は、フラフラになりながらも、石倉の魔の手から逃げ続けます。
しかし、石倉に捕まってしまった浅井。殺害される寸前までに追い込まれますが、浅井は死ぬ寸前に秘密を告白します。
さゆりにとどめを刺して、殺害したのは自分であること。
想定外の告白を聞いた石倉。自分に殺害の事実はなかったということに安心して、浅井の首から手を放して、殺害をとどまります。
自分の秘密を話してしまった浅井。これまで築いてきた自分の人生が崩れることを恐れ、石倉を殺害してしまいます。
そして、救助隊と共に山を下りていくのでした。
石倉が浅井を殺害しようとした動機
浅井が石倉を殺害した理由を考える前に、石倉が浅井の殺害をしようと考えた動機を考察します。
石倉の殺害動機
- 浅井に対しての不信感
- 満たされない自分への憤り
石倉の動機は大きくみると「自己保身」です。
生き残る可能性が濃厚になった事で、誰にも話さなかった自分の犯罪歴を知る人物が出来てしまう。
山から下りていつも通りの生活を送ることになった時、浅井の口から他の知人に殺人の件をバラされてしまうかもしれない。警察に殺人のことを話されてしまうかもしれない。
この恐怖から逃れる為に、浅井を殺害しようとしたことは容易に想像できます。
ただ、「自己保身」だけだと漠然とした理由になってしまうので、自己保身の正体について掘り下げていきたいと思います。
浅井に対しての不信感
実際に自分が石倉の立場にたったとき、山小屋で相手を殺害しようとするでしょうか?
私の個人的な見解になりますが、一番仲の良い友人に過去の犯罪歴を知られたとして、殺害しようとは思いません。
もちろん、何かの拍子に表に出てしまうリスクを考える時はあるかもしれません。ただ、そのリスクよりも強い信頼関係があると認識しているため、私は友人を殺害しません。
この自分の価値観を基準にすると、「石倉は浅井を信頼していなかった」と言えるでしょう。
作中でも石倉は、”コミュ障の自分(石倉)を面倒見る素敵な人間のおまえ(浅井)を演出している”と吐き捨てているように、強い劣等感を持っていました。
優等生である浅井、根暗である石倉。陰キャが陽キャに対して持つ妬み・嫉みが、抜けなかったことから、信頼することが出来ずに自己保身に走ったと言えるでしょう。
満たされない自分への憤り
もう一つ、作中で石倉の人物像として描かれていたのは、「社会で上手く世渡りできていない自分」。
愛想がなく、口数も少ないことから、社会で活躍できていない石倉。
本来であれば、「愛想を少しでも良くしていこう」、「会話が上手になるように努力しよう」ということだけが、今後の石倉の人生をよくする方法なのですが、石倉は活躍できていない理由は他者に求めました。
- 今の自分を受け入れてくれない他人が悪い
- 自分が活躍できないような社会が悪い
- 自分に十分な環境を与えてくれない友人・知人が悪い
完全な他責思考であったがゆえに、自己愛だけが膨らみ、他人を憎むようになっていきました。
もし、石倉が自分責任論を持つことが出来れば、自分の対応が変わっていたかもしれないですし、自分に仲良く接してくれた浅井を信じられたかもしれません。
石倉の動機考察まとめ
作中では描かれていませんが、仮に2人が生き残ったとして、浅井は石倉の過去を誰にも話さなかったでしょう。
それは”さゆりを殺害したのが、実は浅井だったから”というネタバレの部分が原因ではなく、わざわざ石倉を貶める必要がないと考えられるタイプだったから。※浅井の動機考察については後述します。
石倉は、自分で自分の人生を作るということが出来なかったことで、卑屈になり、人を信用できなかった。
根本になるこの感情が「自己保身」の気持ちを増幅させ、浅井の殺害を企てたのではないかと考察します。
浅井が石倉を殺害しようとした動機
続いて、浅井が石倉を殺害しようと考えた動機を考察します。
浅井の殺害動機
- 他人の上に立ちたいというマウント気質
- 自己愛が強い性格
浅井の動機は、マクロで捉えると石倉と同じ「自己保身」です。
生き残るためとは言え、自分の汚点を告白してしまった浅井。誰にも話さなかった自分の犯罪歴を知られたことで、玉の輿と結婚して、明るくなった未来に暗雲がかかってしまった。
この暗雲を取り除く為に、石倉を殺害しようとしたことは間違いのないところ。
こちらも「自己保身」だけで済まさずに、自己保身の正体・浅井の闇の部分について掘り下げていきたいと思います。
他人の上に立ちたいというマウント気質
作中の描写では、優等生として描かれている浅井。ただ、随所に見える浅井のエピソードから、かなり危険な人物であることが分かります。
ヤバいエピソードの代表が、さゆりを殺害した動機。
- さゆり殺害の動機
- 浅井はさゆりと付き合っていたが、大企業の社長令嬢との縁が出来たことで、さゆりが邪魔になった。
別れ話をしようと思ったが、さゆりは浅井の子供を身籠った事を告白。必死に堕胎することを説得したものの応じて貰えなかったため、殺害を企てた。
2人の動機を見比べてみると
- 石倉の動機は、うだつが上がらない自分に苦しみ暴走した形
- 浅井の動機は、自分の欲望のために他人をポイ捨てする形
浅井の動機の方が、自分勝手で自己中心的な動機であるように感じます。
この動機から感じる浅倉の根本にある性格は「自己顕示欲の強さ」。
他人よりも上に立っていたいという願いが強く、自分が上に行けるなら平気で人を蹴落とせるタイプの人間。
そのタイプの人間が、自分を崩壊させることが出来る秘密を保持している人間(石倉)を作ってしまった。この時点で、一生石倉の下として生きていかなくてはいけないことが確定。
この事実を認めることが出来ずに、石倉を手にかけてしまったと推察できます。
自己愛が強い性格
浅井の過去エピソードからは、自己顕示欲だけでなく、自己愛の強さも感じます。
- 自分が可愛いがゆえに、他人のことは奥底ではどうでもいいと思える。
- 自分が可愛いがゆえに、優等生を演じて周りからよく自分を見せる。
他人に優しくするのも自分のためであり、何よりも自分が優先される性格であることが描かれています。
私は「人は誰しもが、自分の事が一番大事」だと思っていますが、浅井は特段この思いが強い人物。
自分可愛さゆえに、自分を脅かす存在を放っておくことが出来なかった。それゆえに自己保身に走り、石倉を殺害したのだと考察します。
浅井の動機考察まとめ
浅井の動機について考察をしてきました。
浅井は、仮に2人で生き残って山を降りたとしても、何かしらの手段で石倉を殺害したと考えます。
理由は、石倉が自分の上に立つことが我慢できなかったから。秘密を握られることで、上に立たれることが確定。
ずっとマウントをとり、(潜在的に)見下してきた石倉が上になることは、浅井にとって耐え難い屈辱であることは想像に難くありません。
さゆりの殺害をけしかけるために、石倉とさゆりを同じ組にするなど、一般的にはなかなか実行に及べない殺害というエリアに簡単に移動してしまうほどの自己愛。
これからも浅井の上に立つ人物は何かしらの手段で邪魔をするのではないのでしょうか。
ちなみに、石倉の秘密を浅井が知りながら下山したとしても、浅井は石倉の秘密を話さない。
上記のように話しましたが、その理由は石倉が自分よりも下の存在だから。石倉が何かしらの手段で、大成功を収めたとしたら浅井は石倉の足を引っ張る行動を取る。
浅井の人物像は、そういった人物ですよね。
まとめ
ここまで、「告白-コンフェッション-」の簡単なあらすじ解説と、お互いの動機について話してきました。
浅井・石倉の行動がとても異常なように見えるかもしれませんが、証拠を全て隠滅できる山中で、作中のようなトラブルが起これば、今回のような惨劇は起こっても不思議ない状況だと考えています。
人間の心には、それぞれ光と闇があり、綺麗な部分と汚い部分を出しながら生きています。他人事ではない事件なので、自分の光と闇も把握しながら、出来るだけ綺麗に日々を過ごしていきたいですね。