2020~2023年に「漫画ゴラクスペシャル」にて連載された大人気漫画「隣人X」で最もインパクトのあるキャラクターだった眉村について考察してみました。
眉村の変態行動、眉村の最後はどうなったのかを分析していきたいと思います。
またポスト眉村仁となる氏家智也の性格考察も行っていきたいと思います。
初版発行日 | 2020年10月29日発売 |
作者 | 作者:楠本哲 |
巻数 | 全8巻(コミックス) |
ジャンル | サスペンス |
Wikipedia | 隣人XのWikipediaはなし |
眉村の行動を振り返るためネタバレを含む場合がありますので、まずは漫画を読んでから記事を読んで頂くことをオススメします。
隣人Xのあらすじ
親友の美穂に誘われた婚活パーティーに参加した紗倉祥子
パーティーの場で出会ったのは眉村仁
容姿・スペック共に申し分ない好青年眉村と何度か会う内に惹かれていく祥子
しかし、眉村は祥子を突け狙う粘着質の男だった…
偶然を装い何度も出会い、祥子が棲む部屋の隣に引っ越してきた眉村
着々と忍び寄る眉村の狂気…
平穏を奪われる祥子は眉村から逃れる事が出来るのか…
眉村の最後と考察
眉村の行動を振り返るためネタバレを含む場合がありますので、まずは漫画を読んでから記事を読んで頂くことをオススメします。
「隣人X」に出てきたキャラクターで最も強烈なインパクトを残したキャラクターが眉村です。
眉村は最後天罰のような形で死亡しますが、眉村の最後についてまとめてみましたので解説していきたいと思います。
眉村の最後
眉村は祥子を自らの嫁とするため自分の屋敷に監禁をします。
監禁されている妹の麻友を助けようとする鈴宮は眉村邸に入り込み、眉村と対峙しますが圧倒的な戦闘力の前に瀕死の状態となります。
しかし、隠し持っていたナイフで眉村に太ももを刺し、ダメージを与えた事で脱出しようとしますが、探偵の利根川が美穂を脅した事で全員が監禁されます。
美穂の身の安全と引き換えに眉村と結婚する事を決めた祥子ですが、美穂を生贄にしようとしていた事が分かり、反抗します。
美穂を襲う眉村の脇腹を鋭利な家具で刺す祥子、出血死ながらも持ち前の体力で祥子を襲いますが、祥子はガラスの破片を拾い眉村の左目を刺します。
フラフラする眉村を2階から落として首の骨をへし折り、危機を脱した事を確認しますが、眉村は執念を見せて祥子の首を絞めます。
死ぬ寸前まで追い詰められますが、家のシャンデリアが落下して、鋭利な部分が眉村の首を貫き死亡するのでした。
眉村の変態行動から見る人格考察
物語がスタートしてから強烈なインパクトで読者を恐怖に陥れる眉村仁
この狂気のキャラクターについて行動履歴を確認しながら、深掘りしていこうと思います。
- 眉村の変態行動
- ①祥子の行動を見張り、偶然を装って何度も会う
②祥子の自宅の隣に引っ越して来る
③睡眠薬を飲ませて、裸の写真を撮った上で写真を部屋に飾り、写真を見ながら筋トレして勃起
④祥子が触れた後輩や猫に嫉妬して殺してしまう
⑤祥子と肉体関係を結ぼうとするときに首を絞めて拒否される
⑥祥子に嫌われた後に実家に凸して、後日父親を殺害し、自宅に侵入
⑦自分の素性を調べようとした探偵を監禁し暴行。身内を脅して撤退させる
⑧ミイラになった母親をベッドに寝かせ、フィアンセを連れていこうとしている。
⑨父親の眉村善光は母親に対して首を絞めて快楽を得ていた
⑩父親を自殺に見せかけて首吊りで殺害する
⑪母親と肉体関係を持ち、双方の希望で首絞めプレイを行い、最終的には母親を殺害する。
⑫愛している人間の断末魔の表情を見る事に歓びと快感を覚える
⑬祥子が母親の代わりにならないと分かると涙を流して悔し泣きする
初期の眉村の行動で目立つのは「陰湿」「粘着質」という点
実際に相手の行動を調べて、偶然を装って会おうとするストーカーは実際にも存在しますが、このストーカー要素を存分に持ち合わせた人間だと言えます。
また、婚活パーティーで祥子や美穂から好印象を獲得しているようにしっかりとモテる男性、魅力的な男性をプロデュース出来る男であるという点も眉村のパーソナリティで見逃せない点ですね。
そして中盤から眉村が見せてくるのが「嫉妬深さ」と「凶暴性」
町で声をかけた後輩男性のみならず、撫でたネコにさえも異様なまでの執着心を見せて殺害に及んでいます。
凶暴性を可能とする身体的なスペック、警察との癒着もあり、やりたい放題に犯罪を行うという現実離れ感がここらへんから出てきましたね。
性格の特徴が出た後は眉村の内面、過去のトラウマが描かれます。
眉村の父親は医者として社会的な地位や名誉を得ている人物でしたが、妻(眉村の母)に対して首を絞める事で己の性的欲求を満たしており、末期となった患者に対しては絞殺を行っていました。
この父親の狂気を息子である眉村仁は受け継いでいる上に、同じく首を絞められる事で性的欲求を満たしていた母親から自分の首を絞めるように指導され、現在の眉村が出来上がった形になっています。
眉村自身はロクに仕事をしていなさそうなので、自分では何も成し遂げられていない人間である事が己の性的欲求だけを満たす偏りを生んでしまったのではないかと考察します。
恵まれ過ぎた環境だったがゆえに己の性欲と癖の為だけに生きた男…
それが眉村仁なのだと思います。
氏家智也の変態行動から見る人格考察
氏家の行動を振り返るためネタバレを含む場合がありますので、まずは漫画を読んでから記事を読んで頂くことをオススメします。
眉村仁が亡き後、眉村家の刺客として現れた氏家智也
眉村仁の父親である眉村善光と愛人の子供としてこの世に生を授かり、眉村とは一味違う狂気を纏ったキャラクターになっているので行動履歴を確認しながら、深掘りしていこうと思います。
- 氏家智也の変態行動
- ①祥子の自宅の隣に引っ越して来る
②祥子をストーカーの引っ越し業者の男から助ける
③ストーカー男の元へ向かい、自らの体を傷つけるよう懇願。その後、首を噛みきり殺害
④幼少期から高いIQを持ちながら自傷癖があり、自らの体を傷つける
⑤16歳の頃、眉村仁に会い崇拝、己を傷つけつつ、自らの自傷行為を行うが眉村邸の火災で脱出
⑥利根川を拉致し、舌を噛み切る。その後、体を切り刻んで殺害
⑦宮間に襲われそうになる祥子を救出し、後日宮間のSM調教部屋に乗り込み取り巻きに囲まれるも突破して、宮間を倒す
< ストーリーが進み次第、更新していきます >