
2022年に連載が終了した「相続探偵」。今回は漫画「相続探偵」は打ち切りとなった経緯・続編(再連載)の可能性についての考察。未回収となっている伏線の解説を行っていきます。
初版発行日 | 2021年5月21日発売 |
出版社 | 講談社 |
作者 | 原作:西荻弓絵、作画:幾田羊 |
巻数 | 全7巻(コミックス) |
ジャンル | ミステリー |
Wikipedia | 「相続探偵」のWikipedia |
相続探偵打ち切りの経緯
2022年に終了した相続探偵。終わり方が、とても不自然になっている事から「打ち切り説」が噂されることに。相続探偵は打ち切りとなったのか、調査を行いました。
相続探偵は掲載誌『イブニング』の廃刊により、連載打ち切りとなった。


上記の通り、イブニングは2023年2月28日発売の「イブニング6号」をもって休刊。それに伴い、相続探偵も打ち切られることになったと言えます。
ただ、イブニングの作品は全て打ち切りとなったわけではありません。イブニングからの『休刊のお知らせ』には以下のような文言が。
3月以降はモーニング編集部と合流し、いくつかの作品は講談社漫画アプリ「コミックDAYS」にて連載を継続する予定です。
引き続き、各作品に対するご愛顧を平にお願いする次第です。イブニングHPより(https://evening.kodansha.co.jp/news/5159.html)
漫画アプリ「コミックDAYS」に移行して連載を続けている作品もあるようです。そのなかで、相続探偵は”移行しなかったゆえの連載終了”であると言えます。

人気がなくて打ち切りになったんじゃないよ
回収されなかった伏線
出版社の都合で打ち切りとなってしまった「相続探偵」。
作品の中では、回収されなかった伏線が多数発生する事態となります。ストーリーの核心に近付く伏線について、ピックアップしてみました。
回収されなかった伏線
1.令子が大学を休学した理由
2.冤罪をかけられた令子に父親
3.元エリート(東大法学部)の経歴
4.地鶏健吾と母親が離婚した理由
5.地鶏健吾と父親の確執
【令子が大学を休学した理由】
「相続探偵」4巻では、令子は京都大学の学生であり、現在休学中である事が語られています。令子は才色兼備、売れない探偵事務所で働くのは勿体ないスペック。そんな彼女が灰江の下で働く理由は何なのか?
灰江と同じような境遇にいることが関係していそうな気になる伏線です。
【冤罪をかけられた令子に父親】
「相続探偵」4巻では、令子の父親が冤罪に掛けられていた事が明かされています。どうやら冤罪は、晴れたようですが、風評被害によって元の環境に戻る事は出来ず。
令子の父親はどんな冤罪をかけられたのか?なぜ冤罪をかけられることになったのか?冤罪をかけたのは誰なのか?
灰江の父親が冤罪をかけられてしまったこととも関係がありそうで、物語の中核を担う伏線のように感じます。
【元エリート(東大法学部)の経歴】
灰江七生は東京大学法学部出身のエリートであることが描かれています。戸籍上の父親である地鶏健吾は検察界のエリート。相当なインテリである事が予想されます。
小学校・中学校とどのような学生生活を送ってきたのか?地鶏健吾とは何歳まで暮らしていたのか?灰江の歴史が分かることで、物語のバックボーンが理解出来そうです。
【地鶏健吾と母親が離婚した理由】
灰江と母親の回想シーンでは、以下の描写が。
父親と呼んでいる人物が、バスの運転中に突風に煽られ、崖から転落してしまった
灰江が”父さん”と語っている点から、幼少期から一緒にいたことが想定されます。超絶エリートで、生活面では困る事が想定できない地鶏健吾。彼と灰江母との間には、どのような確執があったのでしょうか。
地鶏健吾は、”自分の言う事を聞かせる為には手段を選ばない人物”という描写がなされています。モラハラ満載の雰囲気が漂うため、離婚する理由はありそうですが、果たして離婚した理由はモラハラなのか?
離婚理由で、物語が大きく動く可能性は十分にあります。
【地鶏健吾と父親の確執】
物語の核となりそうな『地鶏健吾と灰江七生の確執』。
物語の最終回では、羽毛田香が持ち金5000万円を賭けて地鶏健吾と戦う姿勢を見せ、灰江は羽毛田香と一緒に戦う事を決意するシーンが描かれています。
灰江は母親と話しているシーンでは、「命を賭けて地鶏健吾と戦うことが、自分の生きる使命」という旨を語っています。弁護士になった灰江に対しても、いわれのない罪を着せて失脚させたことが描かれており、2人の確執がどのようなものなのか?
物語のフィナーレとなるであろう伏線が気になりますね。
連載再開の可能性は?
出版社の都合で救済となってしまった「相続探偵」。果たして、連載再開はあるのか?続編の可能性について考察してみました。
まずは、連載が再開される可能性について5つの根拠を挙げて見ました。
連載再開される可能性
1.人気がない打ち切りではない
2.作者幾田羊の状況
3.2025年1月にドラマ化
4.講談社の雑誌が豊富
5.アプリ「マガポケ」「コミックデイズ」の存在
【人気がない打ち切りではない】
一般的に漫画が打ち切られる理由は「人気がなくなった場合」。
相続探偵も人気がなくなっての連載打ち切りであれば、続編の可能性は低いと思われます。しかし、出版社の都合での打ち切りとなったため、作品自体の人気はありました。そのことから、続編の可能性は十分にあると考えられます。
【作者幾田羊の状況】
相続探偵の作画を担当している幾田羊さん。2025年2月現在、他の漫画を描いていません。連載中の漫画があると、リソース不足になる可能性が高くなります。しかし、現在連載をしていないようであれば、続編を書くことは可能です。
【2025年1月にドラマ化】
相続探偵は2025年1月よりドラマ化されています。ドラマ化されて、多くの人の目に触れれば、連載再開の要望が多くなる可能性が。ドラマ化を期に続編のリリースと言うシナリオは十分に考えられます。
【講談社の雑誌が豊富】
イブニングは休刊となってしまいましたが、イブニングの出版社である講談社には多くの雑誌が存在。
- 講談社の雑誌
- 週刊少年マガジン・ヤングマガジン · 月刊ヤングマガジン · ヤングマガジン サード · モーニング・ツー · アフタヌーン · good! アフタヌーン等々
イブニング以外にも掲載が出来る媒体があるため、相続探偵の続編連載は可能です。
【アプリ「マガポケ」「コミックDAYS」の存在】
講談社は雑誌だけでなく、漫画アプリも保有しています。「マガポケ」「コミックDAYS」など、ダウンロード数の多いアプリなら、アプリ内での連載再開という可能性も十分にあるでしょう。
連載が再開される根拠について5つの項目をピックアップしましたが、連載再開が難しそうな根拠についても考察しておきましょう。
連載再開されない可能性
1.低評価のドラマ
2.燃え尽き症候群の可能性
【低評価のドラマ】
2025年1月からドラマ化されている相続探偵。ドラマの評価を見てみると、決して高くありません。もちろん、原作が悪いというわけではないのですが、ドラマの盛り上がりは、続編を出すための重要事項。ドラマが低評価だと続編の可能性は当然下がります。
【燃え尽き症候群の可能性】
何事にも熱量は必要。スラムダンクの作者である井上雄彦さんは、どれだけ周りから続編を望まれても、描くことはありませんでした。
原作者の西荻弓絵さん、作画の幾田羊さん。2人に続編を描く気がなくなってしまったのであれば、連載は再開される事はなさそう。
まとめ
ここでは漫画「相続探偵」は打ち切りとなった経緯を解説。回収されなかった伏線の考察しながら、続編(連載再開)の可能性について言及しました。
出版社の都合により連載打ち切りとなってしまった人気作品。回収されなかった伏線も多数存在しており、連載再開となる可能性はかなり高いと判断しています。
個人的にも続編を見てみたいので、ドラマの評価が上がる事を期待したいところです。