漫画「NOBELU-演-(ノベル)」考察!連載終了は打ち切りだった?巷の噂ワンピースと似ているか検証(ネタバレ注意)
2024.09.29投稿
2013~2014年に「週刊少年サンデー」にて連載された大人気漫画「NOBELU-演-(ノベル)」について『連載終了は打ち切りによるものだったのか』の考察
そしてネットで噂されている「NOBELUはワンピースと似ているか」という点について調べてみました。
初版発行日 | 2013年7月18日発売 |
作者 | 原作:野島伸司、作者:吉田譲 |
巻数 | 全8巻(コミックス) |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
Wikipedia | NOBELU-演-(ノベル)のWikipedia |
考察を行う上であらすじや最終回の解説を行うためネタバレを含む場合があります。
まだ「NOBELU-演-(ノベル)」を見ていない方は最初に「NOBELU-演-(ノベル)」を見て下さい。
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NOBELU-演-(ノベル)のあらすじ
主人公の波田ノベルは毒親に育てられていました。
浪費家の母親はとにかくお金を使い、金が足りない事を全て父親になすりつけ続けた事から父親は家出
ノベルの母親であるイズミはノベルに子役になりお金を稼げと命令し、ノベルはキララタレント事務所に入会することになります。
ノベルと同じクラスにはキララタレント事務所に入っている子役がいます。
星名ヒバリ、田中純也、斑鳩トーリなどスターを目指す子供たちによる激しい戦いが始まる
NOBELU-演-(ノベル)の最終回
最終回の解説を行う上でネタバレを含む場合があります。
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映画の撮影終盤で雷に打たれたノベルとトーリ
二人に心肺蘇生が行われている間、主人格である「マーロウ」が戻ってくると同時に目を覚まし、無事に映画の撮影を終了させます。
撮影を終えて船に乗って戻ってきた一行は船の爆発がフェイクであった事を明かされます。
無人島で撮影された映画「15 子供達の存在を賭けた戦い」は大ヒットとなり、ノベルは日本アカデミー最優秀新人賞を受賞します。
安西はアカデミー賞に対して「こんなものは要らん」と突っぱねるとノベルに対して「どうせならハリウッドで主演男優賞を取ってこい」とハッパをかけ英語を学ぶよう告げます。
ノベルはロンドンの演劇学校に通う事を決め空港に向かうと空港で母親イズミと再会
イズミはノベルを抱きしめると「この世界の頂きまで目指せ」と激励し、ノベルは飛行機に乗ります。
飛行機の中に居たトーリとヒバリに対して「お前らレベルが俺を語るか」と決めセリフを残して「NOBELU(ノベル)」は終了となります。
【考察】NOBELUの最終回は打ち切りだったのか?
「NOBELU-演-(ノベル)」は全8巻と短編で終了する作品になっている影響もあり、連載終了になってしまったのは内きりだったのではないかという声もネット上に散見されています。
この打ち切りかどうかという点については考察しましたので、私の意見を交えながら「NOBELU-演-(ノベル)」は打ち切りによって連載終了になったのかを考えていきたいと思います。
結論から申し上げますと「NOBELU-演-(ノベル)」は『打ち切りでの連載終了ではない』と判断します。
理由は以下の通りです。
「NOBELU-演-(ノベル)」が打ち切りではない理由
・ストーリーがシンプルに収まっていた
・野島伸司さんの描きたいものが描けている
・野島伸司さんの原作で打ち切るする可能性は低い
ストーリーがシンプルに収まっていた
「NOBELU-演-(ノベル)」は全8巻と短編ではあるもののストーリーとしては起承転結がしっかりとしていました。
ストーリーの流れは以下の形になっています。
- 「NOBELU-演-(ノベル)」のストーリー
- 1.ノベルが毒親によって無理矢理子役の世界へと引きずり込まれる
2.ライバルであるゴールドクラスの4人が現われる
3.ノベルの中に内在する人格「マーロウ」が覚醒する
4.他事務所と団体での演技バトルを行う
5.誘拐事件が起こりノベルが演技で事件解決する
6.子役全員で映画撮影を行い大成功を収める
ストーリーの流れを見て行くとやるべきイベントは全て行われています。
これ以上のシナリオを書くとしたらノベルが海外へ行った後の役者人生を描くという形になりますが、海外に行った後のシナリオを作るとしても演技バトルや映画撮影・ドラマ撮影などの内容になっていくと思うので綺麗に終われたという印象を持っているので打ち切りはないと考察します。
野島伸司さんの描きたいものが描けている
もう一つの理由は「NOBELU-演-(ノベル)」の原作者である野島伸司さんが描きたいことは描けている事が挙げられます。
野島伸司さんが「NOBELU-演-(ノベル)」の原作を担当する際にどんな事を言っていたのか。
コミックナタリーにコメントが掲載されているので引用してみました。
若者のテレビ離れが叫ばれて久しいです。
実際、高齢化モニターに寄り添うようにドラマは刑事、医療ものが大勢をしめ、オリジナルの物語は少なくなりました。僕は価値観の固定した大人達に向けて作る事には抵抗があります。
それはあるあるという共感か、よくて鑑賞でしかなく、まだ未完成な情緒に刻み、ずっと忘れられないシーン、セリフ、つまり物語としてその彼、彼女の心に存在する事が出来ないからです。それがマンガの、それも少年誌という理想的な受け手がいるジャンルにチャレンジしてみたいと思ったキッカケです。
畑違いの僕にこの場を提供してくれた小学館サンデー編集部に感謝するとともに、今回子役達の究極の演技バトル、そこから派生する僕自身の役者論など、若い才能ある新人漫画家の吉田君の力を借りて、高いエンターテイメントを目指したいと思っています。
どうかハラハラドキドキ、時に笑い、時に涙し、また時に、胸を震わせ、主人公ノベル(演)とともに、この物語に飛び込んでみて下さい。
引用元:コミックナタリー(https://natalie.mu/comic/news/86580)
野島伸司さんは「究極の演技バトル」「野島伸司さんの役者論」を描いてエンタメを作りたいとコメントしています。
他の子役事務所と5対5で行われた演技バトル、子役だけで行われた映画撮影、ここでしっかりと演技バトルを描いています。
そしてマーロウが内包するノベルを描く事で、野島伸司さんが思う役者という概念をしっかりと描けています。
これらのテーマをしっかりと描けている事から打ち切りではなく、しっかりとシナリオを完結した状態で終了したと考察します。
野島伸司さんの原作で打ち切るする可能性は低い
野島伸司さんは40歳以上の人間であれば誰もが知っている伝説の脚本家・テレビマンです
「家なき子」「ひとつ屋根の下」「高校教師」「101回目のプロポーズ」「愛という名のもとに」「人間失格」「未成年」「愛し合ってるかい」「聖者の行進」などなどヒット作を挙げればキリがないレベルでテレビ界の超大物です。
これだけの大物が漫画界に進出するとあれば、当然小学館側も邪険に扱う訳がありません。
「NOBELU-演-(ノベル)」は人気漫画でしたが、仮に漫画の人気がなかったとしても政治的な面から連載を終了させられることはなかったと考察します。
「NOBELU-演-(ノベル)」はワンピースに似ている?
「NOBELU-演-(ノベル)」の絵柄はワンピースに似ているという噂が立っています。
果たして「NOBELU-演-(ノベル)」とワンピースは似ているのでしょうか?
双方の画風を比較してみて、作画を担当する吉田譲さんについても調べてみました。
NOBELUとワンピースの絵柄比較
論より証拠という事でまずは「NOBELU-演-(ノベル)」は「ONE PIECE(ワンピース)」の絵柄を比較してみたいと思います。
ざっくりと見てみるとそれほど似てはいないように見えます。
強いて言えば髪型の描き方、線の細い手足、そのあたりは似ていると言えば似ているかなぁと思う程度ですね。
作画吉田譲さんについて調べてみた
今度は直接の絵柄の比較ではなく、作画を担当した吉田譲さんの経歴からワンピースに影響を受けたのかどうかを調べてみました。
野島伸司さんの「若い才能ある新人漫画家の吉田君の力を借りて」というコメントにもあるように吉田譲さんのデビュー作は「NOBELU-演-(ノベル)」となっています。
吉田譲さんは2011年に週刊少年サンデーが開催している新人漫画賞「まんがカレッジ」にて『Paradime』が入選し、デビューのきっかけとしていますが、2014年に「NOBELU-演-(ノベル)」が終了してからは一度も作品をリリースしていません。
「NOBELU-演-(ノベル)」に関するインタビュー記事もなく、様々な手段で調べてみましたが吉田譲さんに関する情報は得られませんでした。
唯一情報としてあるものが年齢です。
2011年にデビューしたという事は現在30代半ばくらいである事が想定されます。
ワンピースが連載開始となったのは1997年ですから世代としてはど真ん中という形になりますが、これだけでは関係性があるとは言いづらいですね。
尾田栄一郎さんの元でアシスタントをしたという記録もなく、関係性はないと考える方が妥当です。
以上を考えると「たまたまちょっと画風が似ていた」という考察結果になります。