2015年1月号より『月刊Gファンタジー』で連載されている「地縛少年花子くん」のあらすじと登場人物をまとめてみました。
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「地縛少年花子くん」登場人物のおさらい
「地縛少年花子くん」に出てくる登場人物をおさらいします。
- 登場人物(人)
- 花子くん:この世ならざる怪異の存在(七不思議の七番)
柚木普:生前の花子くん
柚木つかさ:花子くんの弟
八尋寧々:かもめ学園高等部一年A組
源光:かもめ学園中等部三年
源輝:二年生。光の兄
赤根葵:かもめ学園高等部一年A組
蒼井茜:かもめ学園高等部一年A組
山吹檸檬:かもめ学園高等部一年A組
日向夏彦:かもめ学園高等部二年B組。七峰桜の秘書的存在
七峰桜:かもめ学園高等部三年
横尾瞬:源光の友人
佐藤蓬:源光の友人
土籠龍仁郎:教師(七不思議の五番)
三葉惣助:生前のミツバ
四島メイ:生前のシジマ
赤根スミレ
藤:クラス1のイケメン
渚国重
カタクリ
- 登場人物(怪異)
- ミライ(七不思議の一番)
過去(七不思議の一番)
ヤコ(七不思議の二番)
カガミジゴク(七不思議の三番)
ミツバ(七不思議の新三番)
シジマメイ(七不思議の四番)
土籠龍仁郎(七不思議の五番)
シニガミ(七不思議の六番)
花子くん(七不思議の七番)
勿怪(もっけ)
木魅
白杖代
黒杖代
「地縛少年花子くん」あらすじ
「地縛少年花子くん」1巻あらすじ
花子くんと八尋
かもめ学園に伝わる学園七不思議
一番有名なのは七不思議の七番目である「トイレの花子さん」
旧校舎の3階女子トイレ3番目にいる「花子さん」
ノックを3回行い「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねると現れる
花子さんは何か一つを代償に呼び出したものの願いを叶える
かもめ学園高等部一年A組に所属する八尋寧々はある願いを叶えるために「トイレの花子さん」を呼び出します。
八尋の前に現われたのは昔の制服を着た男の子
男の子は「トイレの花子さん」を名乗り、代償を差し出すのであれば願いを叶えると告げます。
この話を聞いた八尋は二年生の源との恋愛関係を成就させたいという願いを花子くんに申し出ます。
花子くんは八尋の願いを叶えるべくプレゼントや手紙、告白など恋愛のサポートを行いますが、八尋と源の仲は深まらず…
この状況に業を煮やした八尋は花子くんが落としたコインを拾います。
このコインは「人魚の鱗」と呼ばれるものでした。
- 人魚の鱗とは
- 同じ人魚から取れた鱗を飲んだ者同士は恐ろしい呪いを受ける代わりに非常に強力な縁で結ばれる。
人魚の鱗を源に飲ませようとする八尋ですが、本気の想いではない事に気付き行動を自重
するとみるみるうちに自分の体が魚へと変貌していきます。
意識を失った八尋ですが、花子くんによって助けられ水槽に入れられていました。
魚になった八尋と話していると巨大な人魚が現れ、八尋を自らの手下にしようと襲い掛かってきます。
花子くんは人魚と戦いになり、見事に撃退します。
戦いを終えた花子くんはある事を条件に八尋を人間に戻します。
そのある事とは「花子くんと縁を結ぶこと」
この日からこの世ならざる怪異の存在である花子くんと八尋の恋人としての日々が始まるのでした。
源氏の血を引く源光
花子くんとパートナーになった八尋は毎日のようにトイレ掃除をさせられます。
その姿を見て八尋を助けようとする人物が1人
その人物の名前は 源光
源光は妖怪を退治することが出来る血筋である源氏の子孫
- 源氏と妖怪の関係
- かつて怪異がもっと強い力を持ち妖怪として力を発揮していた頃、大天狗、酒吞童子、九尾の狐ら強大な妖怪が幅を利かせていた。
光の先祖である源頼光は激しい戦いの末に酒吞童子を倒した。
光は「花子くんは光の祖母がやっと封印した悪霊」である事と「花子くんは過去に誰かの命を奪った」ことを明かし、雷霆杖を使って襲い掛かります。
花子くんは雷霆杖によってダメージを喰らうも八尋が庇った事によって形成は逆転。
光を倒し、雷霆杖を奪いますがとどめを刺す事はなく、もっと修行をした方が良いとアドバイスを送るのでした。
ミサキ階段
学園七不思議の二番目である「ミサキ階段」
この階段に入った男性生徒が行方不明になってしまいます。
しかも、行方不明になった3人は存在自体を消されてしまい、先生やクラスメイトの記憶からも無くなってしまいます。
そして八尋の友人である赤根葵もある時から存在を消されてしまいます。
困った八尋は花子くんに相談します。
花子くんは「ミサキ階段」が異界と繋がる出入り口になっている可能性を示唆すると、男子生徒の行方を追っていた源光と共にミサキ階段へと向かいます。
階段の先に続く領域へと進んでいくと黒電話が設置されており、ミサキという名乗る人物から電話がかかってきます。
ミサキは「かつて学園があった学び舎で教師をしていたが、身を切り裂かれて死亡してしまった」と告白。
自分の右腕を探すよう3人に指示をします。
3人はミサキの指示する右腕を探すも制限時間内に見つける事が出来ず…
ミサキは巨大なハサミを出現させ3人に襲い掛かります。
「地縛少年花子くん」2巻あらすじ
ミサキ階段
巨大ハサミを回避した3人はなんとか右腕を納める事に成功します。
その後もミサキからは体の各パーツを集めるよう指示を与え、3人はなんとか指示をこなしていきます。
すべてのパーツを集め終わった後、一人の女性が現れます。
女性は八尋たちが集めたパーツで一人の人間を作ろうとしていました。
しかし3人が集めたパーツは人間になる事が出来ません。
この結果を不服に感じたミサキは再び巨大ハサミで3人を襲います。
花子くんは八尋をある神社の前まで逃がすと八尋はミサキに関する情報を得ます。
ミサキは男性教師で、階段に現われた怪異の女性とは違う人物だった。
怪異の女性はミサキが優しく接していた狐のヤコ
ヤコはミサキを想うがあまり怪異の力を使い何とか岬先生を蘇らせようとしていた
ミサキ階段の秘密を知った花子くんは、怪異の領域を展開するための電池代わりとなる「神の依代」を奪い、領域を破壊する事に成功
人形にされてしまった男子生徒や赤根葵も元の姿に戻るのでした。
告白の木
学校の外にある「告白の木」
この木の下で告白すると必ずカップルになっている事からどんどん噂になっていきます。
ある日、八尋は花子くんから「告白の木」の前に呼び出されます。
八尋は花子くんから告白されることを期待して「告白の木」の前に行きます。
すると花子くんは八尋に告白をします。
あまりにも思惑通りに物事が進んでいるに戸惑う八尋
そんな八尋の姿を見た花子くんは「早く断れ!」と言います。
指示通りに断ると告白の木から「木魅(こだま)」という怪異が現れます。
怪異と対峙し、サクっと倒した花子くん
学園の怪異を退治するのでした。
祓い屋の青年
源光は怪異を祓うという任務を持っていたが、花子くんの性格をみていると悪者とは思えず祓うべき存在なのかどうかを迷っていました。
そんな光に二年生の源輝が話しかけます。
輝はかつて八尋が憧れていた先輩で、光の兄でした。
輝は光以上に怪異祓いの実力者で「早く花子くんを祓え」と命じます。
花子くんが悪い奴ではないと正直に告げる光。
その回答を聞いた輝は自らの手で花子くんを祓いに行きます。
花子くんと対峙する輝
光よりも遥かに上位の実力を持つ輝は花子くんを圧倒し、とどめを刺す寸前まで追い込みます。
しかしここで光が助けに入り「花子くんが悪い奴とは思えない。もし悪い奴だったらその時に自分が祓うから今回は見逃してくれ」と懇願します。
光の言葉を聞いた輝は、光の意思を尊重して花子くんを見逃し立ち去るのでした。
「地縛少年花子くん」3巻あらすじ
16時の書庫
花子くんの事が気になりだしている八尋
想いが募りつつある八尋ですが、花子くんの事を何も知らない事に気付き、花子くんを知りたいと思い始めます。
その時、名前も知らない少女から七不思議の五番目である「16時の書庫」の存在を聞きます。
学園の図書館には16時にだけ入れる特別な書庫がある
書庫には人の名前がついた本があり、本にはその人物の過去も未来も全てが書かれている
白い本には生きている人の記録、黒い本は死んでしまった人の記録、赤い本は絶対に読んではいけない本
八尋は源光と共に図書館に入り、花子くんについて調べ始めますが、書籍は見つかりません。
途方に暮れていると黒い蝶々が現れ、導かれるままに進むと「16時の書庫」が現れます。
花子くんに関する書籍は見つかりませんが、八尋は自分の本を発見します。
自分の本の未来部分を見始めた八尋はどんどん読んでいる本が赤くなっている事に気付きます。
すると背後から怪異が現れ襲われます。
源光も怪異に襲われ2人は追い詰められますが、ここで花子くんが現れます。
花子くんは七不思議の五番目「16時の書庫」の管理人は土籠に話し、八尋達を襲っている怪異を止めます。
土籠は学園で教師を務める人物で花子くんと共に学園の平和を守っていました。
- 七不思議の役割
- 学園に存在する全ての怪異を監督し、ヒトと怪異の関係を正しく保つ存在
ヒトを脅かしはするが、仲良く学園の平和を守る正義の七人衆
リーダーは花子くん
花子くんは七不思議の七人の中に裏切り者がいるという噂に聞き、調査をしている事を明かします。
その裏切り者が何かしらの方法でヒトと縁を結び、都合よく改変した噂を流す事で怪異達の狂暴化を促していると判断した花子くんは、一度七不思議を全部なくそうと動き始めます。
手始めに土籠の依代を壊そうとする花子くん
土籠の依代がある場所に八尋を向かわせると2人は土籠の依代である「月の石」がある場所まで到着します。
月の石のお札を剥がすと依代に関する記憶が八尋の頭に流れ込んできます。
- 依代(月の石)の記憶
- 土籠は昔から教師をやっており、学園内のいじめられっ子である柚木普という生徒を気に掛けていた。
16時の書庫から柚木が将来理科教師になる事が決まっており、同じ職場で働く予定だったが柚木は子供の頃に亡くなってしまった。
柚木普は16時の書庫の未来を変えた唯一の人物であり、現在は七不思議の七番目「花子くん」として活動している。
花子くんの過去を知った八尋。
2人の関係はぎこちなくなりますが、八尋は源光と相談して今後も花子くんを知っていこうと努力する事を決めます。
花子くんにドーナツを渡そうとしますが、その場所にある怪異が現れます。
「地縛少年花子くん」4巻あらすじ
人魚姫
現われた怪異は「自分は花子くんに殺された存在である」と言い放ち、花子くんに近づいていきます。
怪異に圧倒される花子くん。
八尋は咄嗟に花子くんを守り、怪異を退けます。
怪異を退けた後、八尋の元に魚の眷属が現れます。
魚の眷属は八尋を「魚の姫」として迎える事を条件に花子くんの助手を辞めるように促しますが、八尋は花子くんの助手になる事を選びます。
絆を深めた2人。
花子くんは「自分には弟がいて、その弟を自分は殺してしまった」事を伝えます。
場面は変わります。
花子の前に現われた怪異が、七峰桜と日向夏彦の前に現われます。
怪異は花子くんとそっくりの姿をしていますが、魚の眷属を消滅させてしまうなど無邪気ながらも残虐な面を見せるのでした。
ミツバ
ある日、源光が下駄箱に行くと1体のミツバという怪異を発見します。
ミツバを捕まえて目的を聞く光。
何かしらの未練を解消するのかを模索する2人
ミツバは写真を撮りたいと言い出し、様々なシチュエーションで写真を撮っていきます。
2人は共に行動する中でミツバの正体を突き止めます。
ミツバはかつて源光の同級生の三葉惣助だった
我の強さゆえに小学校の頃にいじめられていた三葉は中学校でいじめられないように自らの我を抑えてクラスに溶け込もうとしたが存在感がなくなり、孤独になってしまった。
源光はそんな三葉の想いを聞いていくうちに仲を深めていき友人関係になります。
2人が楽しい時間を過ごしていると花子くんによく似た怪異が現れ、襲い掛かります。
現われた怪異は花子くん(柚木普)の弟である柚木つかさでした。
つかさはミツバを蹂躙し、変形させると光にも襲い掛かります。
途中で花子くんが現れ光は助かりますが、ミツバそのまま消滅させられてしまいます。
「地縛少年花子くん」5巻あらすじ
お茶会
ある日、八尋のクラスに日向夏彦が現れます。
夏彦に連れられて教室の外に出た八尋はつかさによって水を被せられて魚の姿に変身させられ、つかさの助手である七峰桜の屋敷に連れて行かれます。
しばらくは七峰桜と楽しく話していた八尋ですが、つかさの指示によって体を拘束されて異世界へと連れて行かれます。
その世界は「どこでもない場所」
どこでもなくて、どこにでもあって、どこにでも行けるという場所に閉じ込められた夏彦と八尋
すると無線通信で花子くんが八尋を助けるための助言をします。
その助言は「無数にある扉の中から元いた世界と繋がっている扉を探して開く」というもの
夏彦と八尋はたくさんの扉を開けて失敗を繰り返しながらも遂に学園に繋がる扉を発見します。
扉を開けて中に入ると生前の花子くんである柚木普がいました。
普に話を聞こうとしたところで花子くんが現れ、八尋は現世へと戻ってきます。
三人の時計守
七不思議の一番目「三人の時計守」
学園のどこかにある大きな古時計
それは学園で流れる時間そのもので針を動かせば学園の時間を自由自在に操れる
ただ大時計には過去、現在、未来を司る3人の時計守がいる
クラスがそんな噂で持ちきりになる中、八尋のクラスの教室がめちゃくちゃに荒らされます。
そして源光のクラスメイトである佐藤、横尾が老人になってしまいます。
この事象が七不思議の仕業であると断定した花子くんは三人の時計守探しに向かいます。
一番の容疑者はクラス中が無茶苦茶になりながらも全く被害の無かった八尋の親友赤根葵
赤根葵に想いを寄せる蒼井茜と一緒に赤根を調べ始めます。
赤根が怪異と繋がりがある事を確信した花子くんは赤根に攻撃を仕掛け、正体を掴もうとします。
すると蒼井茜が花子くんの攻撃を受け止め、三人の時計守の助手である事を明かします。
三人の時計守の中でも時間を進める怪異ミライが天真爛漫にイタズラをするために苦労している事を告白します。
(現在を止められるのは蒼井茜、過去に戻せるのは怪異過去)
「地縛少年花子くん」6巻あらすじ
三人の時計守
花子くんたちはミライを捕まえようと計画を立て動き出します。
お菓子で釣る作戦を取った事でなんとかミライを捕獲する事に成功。
ミライは八尋の時間を進めようと最後のイタズラを仕掛けますが、八尋は老けていきません。
この事から「八尋の寿命は残っていない」事が明らかになります。
花子くんは初めからその事を知っていましたが、初めて聞いた源光はショックを受けます。
2人は口論になりますが、八尋の寿命は運命である事から光は受け入れる事を決意
後から現れた過去によってミライが乱した時間は戻りますが、花子くん、源光の心には大きな穴が出来るのでした。
さがしもの
いい出来事が起こった八尋は花子くんに報告しようと学校を探し回りますが、花子くんの姿は見つかりません。
花子くんを探す道中、リコ(二番)に会います。
かつて恐怖の階段として知られていたミサキ階段は八尋の手によって恋愛スポットになっていました。
花子くんの行方を探すべく土籠先生の元へと向かう八尋
土籠先生の部屋にはお願い事をしに来た源光がおり、3人で話をします。
源光は八尋の寿命が残っていない事を知ったため土籠先生に何とかして貰おうと考えていましたが、運命に抗う事は出来ず八尋のいないところで「何も出来ない」と告げるのでした。
花子くんの行方は分からないまま生徒会室で源輝、蒼井茜らにも聞きますが行方は依然分からず
屋上へ向かった八尋は花子くんを見つけます。
花子くんはボーっと佇んでいると八尋はラブレターを貰った事を告げ、自慢をします。
しかし、反応のない花子くん。
花子くんは時計守と対面した時に八尋の寿命が僅かしか残されていない事について考えていました。
八尋は元気のない花子くんを見て頬にキスをします。
その後、花子くんは「そのラブレターは赤根葵宛に送られたものだよ」と告げると八尋は恥ずかしさのあまり体がとろけてしまうのでした。
てをのばす
八尋と葵が一緒に撮った写真には多くの手が写り込んでいました。
花子くんと源光に相談した八尋は手の正体を暴くこうと動き始めると部屋の方向に無数の手を発見します。
光が腕相撲で勝負をすると勝負した腕は成仏して消えていきます。
遊んであげると手が消えていく事を知った3人はその後も手と遊んで1本ずつ消していきます。
八尋が最後に残った手の相手をしようとした時、手は八尋を境界世界へと引き込んでしまいます。
「地縛少年花子くん」7巻あらすじ
カガミジゴク
八尋が手に引き込まれた世界は七不思議の三番である「カガミジゴク」という境界
この場所にはミツバがいました。
ミツバと一緒に「カガミジゴク」から抜け出そうとする八尋ですが、鏡に映った人物から傷つく言葉を浴びせられて精神が疲弊していきます。
「カガミジゴク」を脱出するには依代を壊す必要がありますが、カガミジゴクの依代は境界の最上部に存在しており、多くの障害を越えていかなくてはいけない場所にありました。
2人はなんとか障害を越えようと進んでいきますが、三番の主である「カガミジゴク」が眷属を呼び出して八尋は襲われてしまいます。
眷属に命を奪われそうになった時に花子くんの弟であるつかさが助けに現われます。
つかさはあっという間にカガミジゴクを倒し、その心臓をミツバに食べさせようとします
嫌がるミツバの姿を見た八尋は必死に止めますが、つかさの力によって意識不明状態に陥ってしまいます。
一方、花子くんと源光は土籠・ヤコの力を借りてカガミジゴクに潜入する事に成功します。
奥まで進んでいきつかさ、ミツバと再会する2人
かつて消滅してしまったミツバを見た光は驚きますが、ミツバはかつてのミツバではなく、つかさが人為的に造り出した人造人間でした。
ミツバの命を弄ぶつかさに怒りを覚えた光はつかさを退治しようとしますが、つかさはミツバに力を与えて、花子くん・源光と闘わせます。
別人格ながらも消滅したくないと願うミツバは「カガミジゴクに代わりに三番に就任」して2人の攻撃を防ぐと意識を取り戻した八尋を含めた3人を境界の外に追い出します。
生まれ変わったミツバは七峰桜の家で生活するようになるのでした。
「地縛少年花子くん」8巻あらすじ
とどけもの
久しぶりに再会したもののつかさに連れていかれて最終的に七不思議の三番になってしまったミツバ
そんなミツバを憂いて源光は元気をなくしていました。
八尋寧々は源光を元気づけようと蒼井茜に相談。
調理実習で作ったお菓子をもっけを通じて届けます。
八尋はお菓子と共に夏祭りのお誘いをするのでした。
夏灯り
夏祭りの誘われた源光は一緒に祭りに行く事を決めます。
2人の関係に嫉妬した花子くんは町の夏祭りではなく、ミサキ階段の境界内で行われる夏灯りに誘います。
夏灯りに参加した3人
射的や屋台などで祭りを楽しむ中で、花子くんは5種類揃えて願い事を書くと必ず願い事が叶う短冊がある事を八尋と光に教えます。
屋台を回りなんとか4種類の短冊を集める八尋たちですが、最後の赤い短冊が見つかりません。
八尋は屋台が並んでいる通りを走り回っていると神輿と激突し、過去へと戻ってしまいます。
八尋が戻った過去は50年前
戸惑いながら周りを探していると子供の頃の柚木普(生前の花子くん)と出会います。
現世に戻りたい八尋は普が持っている赤い短冊を見つけ、短冊を譲ってもらいます。
しかし、八尋は普が弟を殺害して自らも死んでしまう事を案じて赤い短冊を返し、再び神輿に激突する事で現代に戻ってくるのでした。
もっけ・オブ・ザ・デッド
ある日、八尋と源光が2人で学内を歩いていると花子くんを発見します。
花子くんを正気を失い狂暴化していました。
「アメちょーだい」を繰り返す花子くんを見て、逃げ出す2人
学校の生徒達も花子くん同様に狂暴化してアメを求めて襲い掛かっている光景を見た光
もっけが生徒に襲い掛かり、襲われた生徒達も狂暴化している事が分かります。
八尋を守りながら逃げ回る光は兄の源輝に出会います。
輝はもっけの「気枯れ(けがれ)」が原因だと断定します。
- 気枯れ(けがれ)とは
- 気が枯れる事によって人も怪異も理性を失う
気枯れは伝染する
理性を失ったもっけが感染をさせたことでアメを求めるようになったのでした。
輝は塩水を作って気枯れしたもっけと人間に浴びせると全員正気を取り戻します。
輝は気枯れの原因となったもっけを自宅に持ち帰り、家で飼う事を決めるのでした。
新・三番の憂鬱
新たに七不思議の三番になったミツバ
七峰桜、日向夏彦、つかさらと共に行動するようになりましたが、まだ馴染めていない雰囲気を感じていました。
桜と夏彦の会話を聞いたつかさは「ミツバを追い出す計画を立てている」事をミツバ本人に伝えます。
ショックのあまり七峰邸を出て行ったミツバ
学園に入り、友達を探そうとするも怪異であるため交流を持つことが出来ません。
源輝と出会ったミツバ。輝は怪異であるミツバを退治しようとしますが、夏彦によって助けられます。
夏彦に連れられた先は「ミツバ歓迎パーティー」の会場でした。
桜や夏彦に歓迎されている事を知ったミツバを喜びます。
つかさはミツバの歓迎パーティーの為にあるものを用意していました。
それは七不思議の四番でした
「地縛少年花子くん」9巻あらすじ
エソラゴト
いつも通りに八尋が学校へ行くと教室内に花子くんが座っていました。
当たり前のように座っている花子くんを見て話しかける八尋
座っていた少年は花子くんではなく柚木普である事が分かります。
他のクラスメイトからも認知され、仲間として当たり前に接する普とクラスメイト
一方、源光が学校へ行くと教室内に三葉惣助(ミツバ)が座っていました。
三葉も普と同様に他のクラスメイトからも認知され、仲間として当たり前に接していました。
放課後、合同でプール掃除を行うイベントで八尋と源光は対面
お互いに起こった信じられない現実について状況を報告しあいます。
急に現れた柚木普と三葉
いつもの世界ではない事に気付きながらも、日常の風景として過ぎていく時間
唯一、元いた世界と違うのは学校の近くに建っている塔
この世界の正体を突き止めようとする八尋と光、校庭で一人の少女を見かけます。
その少女はシジマと呼ばれる絵描きでした。
2人はシジマを追いかけますが行方が分からなくなってしまいます。
シジマの事を赤根葵、蒼井茜に聞いていると突然体が粉々に砕けてしまいます。
粉々に砕けてもまったく動じないクラスメイトたち
この異様な状況を見た2人は三葉を問い詰めると、学校の近くに建っている塔へ行く事を進められます。
塔に入った2人はシジマメイという人物と出会います。
シジマは七不思議の四番。
普と三葉が生きていた世界はシジマが作ったものでした。
- シジマメイの能力
- シジマメイは人の望みを反映した絵の世界を作る
一度絵の中に引き込まれたら最後、彼女の言う通りにしない限り元の世界には戻れない
八尋と源光は元の世界に戻る方法を尋ねるとシジマは回答します。
元の世界に戻る方法は柚木普、三葉惣助の2人を殺害する事
虚構の世界とはいえ思い入れのある普、三葉を殺害する事が出来ない2人は別の脱出方法を考えます。
「地縛少年花子くん」10巻あらすじ
エソラゴト
八尋は天体観測をする普と一緒に過ごしますが、現世へ戻りたい旨を伝えます。
花子くんと姿かたちがそっくりな普ですが、八尋は「普に会いたい」と伝えて、この世界から共に脱出しようと計画を持ち掛けます
一方、三葉を教室に呼び出した源光
三葉は今いる世界が虚構の世界である事を理解しながらも幸せに過ごす事が出来るこの場所で一生を過ごしていきたいと叫びます。
それでも光の意思は変わりません。
光は三葉を連れて一緒に現世へと帰り、人間として過ごしていこうと誘い、学校の外へと向かいます。
先に学校の外に出た八尋と普
学校の外に出て、現世と繋がる道を探す八尋ですが、行く先々でシジマが顔を出してゆく手を遮ってきます。
行き詰まりそうになった時、正体不明に筆が現れてシジマを消して現世への戻り方を教えます。
虚構の世界と現世を繋ぐ扉の場所を教えてもらおうとしたその時、普が筆を捕まえボキボキに折ってしまいます。
ずっと普のフリをしていた少年は花子くんでした。
花子くんは光と三葉の前にも現れて2人の行く手を邪魔しようとします。
花子くんは「もうすぐこちらの世界が完成するから出すわけにはいかない」と言い残し八尋を連れていくのでした、
「地縛少年花子くん」11巻あらすじ
キレイゴト
八尋を抱いた花子くんは光とミツバに対して「この虚構の世界なら、八尋が死なずに生きていけるかもしれない。だから出すわけにはいかない」と告げて、塔の方へと向かっていきます。
花子くんと光のやり取りをこっそりと聞いていた八尋は初めて自分が死ぬ運命である事を知ります。
塔の牢屋へと連れていかれた八尋
「本当に自分は死ぬのか?」という事を花子くんに問い、真実を知ります。
八尋は見回りに来たシジマと話をします。
花子くんが自分の事を大切に思ってくれていると知った八尋ですが、シジマに(自分が死ぬ運命でも)現実世界へ戻りたいと訴えます。
ネガイゴト
根拠もなく元の世界に戻ればなんとかなると主張する八尋にイラつくシジマ
シジマは過去に大切な人を失くした経験から運命は変わらないと断定すると2人の前につかさが現れます。
つかさはシジマのネガイゴトを叶えようと2人と別の世界へと連れていきます。
光とミツバの場面に切り替わります。
光はこの世界に閉じ込める事が八尋を生かす手段である事を認知しながらも虚構の世界で生き続ける事を拒否
シジマを倒してこの世界を脱出しようと誓います。
すると折れた筆がヨロヨロと立ち上がります。
カクシゴト
シジマと八尋は古い病院へと転送されます。
2人が病院を探索すると一人の少女がベッドに横たわっていました。
シジマはその少女を殺害しようと刃物を振りかざしますが、八尋によって阻止されます。
八尋は少女と一緒にシジマの元から立ち去ります。
その少女は生前のシジマである四島である事が明らかになります。
2人は食事をしながら色々と話して中を深めていきます。
ヒトリゴト
生前の四島メイは病気で余命いくばくかになった時に看護師の悪意の有る噂に晒された
そして、死後はクラスメイトからの心無い噂に晒された
シジマはこの苦しい経験から虚構の世界にいる四島に絵を描かせず殺害(存在を抹消)しようと襲い掛かります。
ヨマイゴト
シジマが振りかざした刃物を躱した四島
シジマは四島を「辛い目に遭わせないために存在を消したい」と心の内を明かしますが、四島はシジマの話に耳を傾けず、この世界(病院に転生された場所)の出口へと行きます。
四島は「虚構でもシジマが自分を生み出してくれるから生きていける」と告げ、虚構の世界から消えていきます。
そして八尋は目を牢屋の中で目を覚まします。
目を覚ますと源光とミツバがシジマを捕まえていました。
病院世界を体験した八尋は花子くんへ会いに行く事を決意します。
「地縛少年花子くん」12巻あらすじ
夢の終わり
花子くんに会いに行こうとする八尋ですが、行方が分かりません。
八尋たちはシジマに相談をしてまず帰り道を教えてもらう事にします。
シジマは大きな月を描き、空に出現させると月が地上との出入り口である事を明かします。
八尋はシジマの分身である筆に依頼をして空飛ぶ自転車を出現させ、月に向かって走り出します。
ここに現われたのは花子くん
花子くんは八尋を死なせたくないという思いから虚構の世界に閉じ込めようと画策します。
光が花子くんを止めてなんとか月へ向かおうとする八尋たち
花子くんは光を倒して八尋を止めようとしますが、八尋は自らの寿命が尽きようとも元の世界に戻り自分の人生を生きたいと訴えます。
八尋の訴えを聞いた花子くんは元の世界に戻る事を了承しますが、自分はこの世界に残るといいついていきません。
八尋たちは元の世界に戻ってきます。
元の世界にはシジマ本体がいて、絵を描いていました。
八尋はシジマの依代を壊す事で花子くんを元の世界に戻すのでした。
また日常が戻る中で、八尋は花子くんと光に相談事を持ち掛けるのでした。
期末試験
八尋は期末試験が迫っている事を2人に告げます。
期末試験で赤点を取ると厳しい補修を受けなくてはならず、トイレ掃除が出来なくなることから花子くんは八尋と一緒に必死で勉強します。
一方、生徒会長の源輝は副会長の蒼井茜に対してテストの点数勝負を挑みます。
テストで勝った方は言う事を1つ聞くという事で2人の勝負が始まります。
蒼井は赤根が輝に奪われる事を恐れて猛勉強を行い、全教科100点を取り500点を記録
しかし、秀逸な回答を行った事で102点を取った輝は合計502点で勝利
試験に勝った輝は「今後、弟の光が蒼井に勉強を教えてほしいと言ったら力になってくれ」と伝えるのでした。
宿泊学習
期末試験が終了した学園は1年生限定の宿泊合宿というイベントが控えていました。
- 宿泊合宿
- 高等部1年だけが参加する勉強会
夕方から集まって校舎に一泊する学校行事
実行委員の源光も参加する中、宿泊合宿が始まります。
伝統工芸の授業の中で、竹ひごを使った籠造りを行います。
籠造りを行っている時に赤根から「籠は死神から身を護るために作られたもの」という由来を聞きます。
授業の後、階段を上っていく八尋は仮面を被った怪異に遭遇します。
偶然居合わせた蒼井は怪異を退治しますが、怪異は何度も蘇り2人を襲ってきます。
「地縛少年花子くん」13巻あらすじ
宿泊学習
怪異にさらわれそうになった時にもう1体の怪異が登場。
この怪異は七不思議の六番でした。
六番は怪異を倒しますが、八尋も襲おうとします。
この現場にやってきたのは赤根葵
六番は赤根にターゲットを変えて襲い掛かりますが、蒼井は時間を止めて六番と戦い始めます。
怪異は見えないはずの赤根ですが、変身した蒼井の姿と六番の姿を目視できるようになっており、唖然とします。
この隙に六番は蒼井を攻撃して、赤根を攫っていきます。
六番は境界に赤根を連れていき、生贄になるよう伝えます。
一方、七不思議の怪異達が集まり会談を行っていました。
依代を破壊していく七番(花子くん)
この現象によって学園に湧き上がる怪異の対応について責任を問われるのでした。
エレベーター
攫われた赤根を救おうとする蒼井と八尋
一人で助けに行こうとする蒼井と花子くんを頼ろうとする八尋は意見が分かれ対立しますが、幽霊のような怪異が通り過ぎた事によって2人は後をついていき、エレベーターに乗ります。
エレベーターは怪異の作り出したもので、この世のどこでもない場所へと繋がる空間でした。
無線で連絡してきた花子くんに六番の行方を聞きますが、はぐらかして答えないため、蒼井は八尋にキスをしようとして花子くんをおびき寄せます。
死神の生贄
花子くんの案内で六番の境界へと到着した3人
六番の境界は学園の地下にある「最もあの世に近い場所に存在する境界」
エレベーターを降りた3人は六番と赤根を探し始めます。
六番はしもべを使って赤根の教育を行っており、生贄として身を捧げるよう洗脳をしていました。
花子くん達が境界に侵入してきた六番は自らが出向いて撃退しようとしますが、赤根は自分が出向くと告げ、3人の元に向かいます。
3人と再会した赤根
笑顔で3人を迎え入れた赤根は一緒に元の世界へ戻ろうと告げ、境界の出入り口へと向かいます。
その途中で落とし穴を作動させ、花子くんと八尋は魔物が棲む穴へと落ちていきます。
赤根の様子から裏がある事に気付いた蒼井は落とし穴を回避し、赤根を六番を引き離そうとしますが、六番が呼び出した怪異によって背中を刺されてしまいます。
瀕死の重傷を負った蒼井ですが、赤根を引きずって落とし穴へ一緒に落ちていきます。
宿泊学習
宿泊合宿に参加している源光
八尋の行方を心配して、学習を放棄して学園内を探しに回ります。
途中でミツバと日向夏彦も加わり、六番の元へ行く事を計画します。
夏彦は「六番であるシニガミ様は生と死を司る能力を持つため、八尋の死を食い止められる」と話し、六番の境界を目指します。
「地縛少年花子くん」14巻あらすじ
スミレ
落とし穴に落ちた八尋は意識が戻ると花子くんと共に知らない土地にワープしている事に気付きます。
花子くんとこの地がどこなのかを探っていると村人に囲まれて殺害されそうになります。
村人から2人を救ったのはスミレという女の子
スミレは2人を自分の屋敷へと連れていきます。
花子くんは「スミレは六番の眷属」と断定し、屋敷から逃げ出そうとしますが、結界が張られており逃げる事が出来ません。
スミレの屋敷内で風呂に入るよう促される八尋
八尋はスミレの首筋にお札が貼ってあることを知り、スミレが六番の依代である事が判明します。
スミレは自分が六番の依代である事を告白しつつ、花子くんには内緒にして明日まで待ってほしいと依頼。
八尋はスミレの言う事を聞き、翌日を迎えます。
翌日の朝を迎えます。
八尋の周りには仮面を被った複数の人がおり、八尋を拉致
八尋は六番の生贄となるべく祭壇へと連れて行かれます。
村人たちは八尋を祭壇の中にある大きな穴に放り込まれそうになりますが、花子くんが助けに来ます。
村人たちは消滅した時、八尋と花子くんは六番の境界へと戻ってきます。
現れたスミレは六番の指示によって何度も生贄として捧げられる日を繰り返していること、生贄として身を捧げても六番が自分の元へ現れないことに絶望し、自分のお札を外して六番の依代を壊すようお願いをします。
しかし、八尋はお札を剥がさずに一緒に六番の境界から逃げることを提案します。
八尋の意思を汲んだ花子くんはエレベーターを出してこの世界から脱出します。
アオイとアカネ
落とし穴に落ちた蒼井と赤根は別の世界にワープしていました。
赤根に攻撃され、瀕死の重傷を負った蒼井は赤根を抱えて安全な場所に移動しています。
蒼井と赤根は落ち着ける場所に到着し、会話を始めます。
外見が良く優等生である赤根だが、その心の奥は誰にも見せておらず、誰の事も信じていませんでした。
蒼井が言い寄ってくることについても疑いの気持ちを持っている事を明かしますが、蒼井は真っ直ぐな気持ちを赤根に伝えます。
2人はキスする寸前までいった時に源輝が異世界にやってきます。
輝は六番の正体を蒼井達に話します。
生贄となる娘を育てる代わりに、この土地で一定の地位を得ていた赤根家(葵の先祖)
六番は生贄の娘を逃がさないよう監視役を任されていた
七不思議となった今もこの地を守るという指針に基づいて行動していた。
そんな経緯を話しながらも輝は境界から現世へ戻る道を探し出し、3人で出口に入っていきます。
現世に戻ってきた蒼井茜
周りを見渡してみると赤根葵はいません。
時を同じくして花子くんと八尋も現世へと戻ってきます。
「地縛少年花子くん」15巻あらすじ
断絶
赤根がいない事を源輝に聞く蒼井
輝は「六番が作る境界へと立ち入った時点で既に生者にはなくなった。それゆえに現世には戻れない」と事実を伝えます。
一方、花子くんは六番と赤根葵を探そうとしている八尋に対して伝えます。
赤根は死者となったので現世に戻ってこられない。その代わりに赤根の寿命分を八尋に加算したから死ぬ事は無くなる。
また赤根が生贄となった事でヒトと怪異の世界は断絶される。
花子くんら怪異は現世から消えてなくなる
自分の願いが大切の人の命によって救われた事を不本意に思う八尋は花子くんに泣いてすがりますが、花子くんは粉々に砕けて八尋の前から消えてしまうのでした。
休日
花子くん、赤根葵が不在となった現世で生きる八尋
花子くんだけでなく、七不思議を中心とした怪異も全て目の前から消えていました。
抜け殻のようになって日常生活を送る八尋の前に源輝と蒼井茜が現れます。
八尋を連れだした輝
怪異が消えた事によって平和が戻り、3人で遊びに行きます。
遊んでいる中で蒼井は八尋に対して「俺は絶対に諦めない。赤根葵を救い出す」と宣言し、八尋に対して協力を要請します。
八尋は蒼井の申し出に賛同し、花子くんと赤根葵を助けようと誓います。
2人の会話を聞いた輝は自分の家に来るように伝えます。
源家にて
源家に入った八尋と蒼井
2人は花子くん、赤根を助ける方法について源輝に聞きます。
源輝は以下のように答えます。
現世と彼岸(怪異の世界)は間に境界が存在し、七不思議が管理する七つの扉があった。
いまは「断絶」させられている状況で七つの扉は全て出入りできなくなっている。
学園内の扉は全て締まっているが、学園外に境界を通じる扉がある
その扉を通じていけば境界に行ける可能性がある
輝の話を聞いた八尋、蒼井は一緒に行く事を申し出ます。
話が終わった後、源光は八尋を部屋に呼び出します。
光は「ヒトが怪異になる方法」がある事を八尋に伝えるのでした。
喪失
源家での話し合いの結果、八尋・源光はミツバの三番、源輝は二番の怪異を調べる事が決定します。
三葉惣助について調べる光達は、三葉惣助が入っているお墓の場所を知ります。
お墓に行くと三葉惣助の母親が現れます。
母親に連れられて自宅へと言った光達は生前惣助が撮った写真を持ち帰ります。
遭遇
惣助の写真を調べていると民家を写した写真を発見します。
民家の写真は惣助の自宅で見た時は真っ黒だったのに外に出た瞬間に風景が浮かび上がった事から疑惑を持つ八尋
光は輝に家について聞くと「赤い家」と呼ばれる民家であることが分かります。
50年くらい前に凄惨な一家心中事件が起こり、それ以来家に住んだ人間に不幸をもたらした。
取り壊しの話も出たが、工事関係者も次々と死んでしまった事からどうしようもなくなり今は放置されている
街を歩いていると赤い家の前に来てしまった八尋と光
輝から入るのを止められていましたが、家の中から子供の泣き声が聞こえた事から2人は中に入ってしまいます。
声がする場所へ向かい扉の前へと到着する2人は思い切って扉を開けます。
すると中から子供が現れるのでした。
「地縛少年花子くん」16巻あらすじ
赤い家
中から現れた子供がどこか花子くんの面影を残している事から「花子くんの子孫」ではないかと断定した八尋は子供と一緒に家の外に出ようとします。
しかしその瞬間、八尋は消えてしまいます。
取り残された源光は子供は花子くんではなくつかさではないかと断定
八尋を助ける方法と境界に行く方法についてつかさから情報を聞き出そうとします。
必死の情報を得ようとする光ですが、目の前にミツバ、亡くなった母親などが現れ、光の欲望を掻き立てます。
つかさは赤い家は「願い事を1つ叶える代わりに、何か1つを差し出させる場所である」事を伝えます。
そして、柚木普(花子くん)と柚木つかさの過去について聞かされます。
子供の頃、普は大病を患っており、医者からは残り1ヶ月の命であると宣告されます。
普がもうすぐ死んでしまうという事を感じた4歳時のつかさは「底の見えない不気味な穴」と契約をしており、普を助けるお願いをしていました。
このお願いにより普は元気になりますが、つかさは穴に飲み込まれてしまいます。
この願いを叶えた事でつかさは赤い家から出る事が出来なくなっていたのでした。
場面は二番を探す源輝へと変わります。
輝は神社の宮司である渚国重と話しに来ていました。
輝は国重と交渉して境界への移動手段を作って貰おうとしていましたが、交渉中に源光から電話が入ります。
電話は光からではなく、不気味な声で「ねがいごとを叶えてあげようか」と話し始めます。
この様子を見た岬は怒り出し、過去の出来事を話し始めます。
とある婦人がひとりの子供を連れて、渚の神社にやってきた
子供は誕生日に忽然と姿を消し、半年以上経った後に戻ってきた。
しかしその子供は中身は別人格に変わっており、母親は狂乱した。
若き頃の国重が子供に話しかけると「ねがいごとが叶う」と言われて、翌日宮司が死亡。
その後も子供に関わるものが次々と死んでいった。
弟(光)が赤い家に勝手に入った事に激怒して、国重は交渉を切り上げます。
その姿を見た輝は力づくで国重から境界に入るための家宝を奪っていきます。
場面は消えた八尋へと変わります。
八尋は暗い洞穴のような場所に転送されていました。
穴の中には亡霊がおり、襲い掛かってきますが、カタクリという人物が現れ救出します。
カタクリは生贄として穴に入れられた事でこの場所に転生されたと告げ、亡霊は穴に捧げられた生贄の怨念が残ったものだと教えます。
八尋は洞穴の中に亀裂がある部分を見つけ、魚に変身して脱出する事に成功します。
「地縛少年花子くん」17巻あらすじ
赤い家
魚になって出てきた八尋は光とつかさと再会する事に成功します。
光は花子くんの祖先だと思っていた人物がつかさである事を八尋に説明
つかさは自分の過去について八尋に話すと源光は一つの仮説を立てます。
柚木普は弟を殺してから13歳で死んだ。
しかし、つかさが赤い家にずっと閉じ込められている時点でつかさを殺害する事が出来ない。
普が殺害したつかさは偽物の可能性があり、弟殺しをしていない可能性がある
光と八尋はつかさを花子くんに会わせる事が出来たら未来が変わるのではないかと考え、つかさを家から出そうと考えます。
迫ってくる障害を乗り越えなんとか家から出た3人
しかし、家を出た時につかさは消え去っており、赤い家は崩れていました。
場面は家の中に残ったつかさへ変わります。
つかさは「本当は帰る方法を知っているんだ」と呟いた後、腹の中の黒い部分と会話をします。
そして外の世界に出て普と再会し、「自分をどうやって殺すのか、楽しみだなぁ」と呟きつつ、姿を消すのでした。
ピザパーティー
赤い家から出てきた八尋と光は源家に戻り、輝と蒼井の赤い家であった事を伝えます。
話の内容から赤い家は過去の柚木家で境界と繋がっていると把握した輝は後日赤い家に行く事を決めます。
蒼井、光、八尋も一緒に行く事に決まり、家に行く準備をする4人
そんな中、輝は蒼井と光を呼び出し「今回の事態を招いた七番は始末しなくてはいけないから、八尋のフォローを頼む」と伝えるのでした。
彼岸行
赤い家の跡地に向かった4人は家と繋がっている井戸を発見します。
井戸が境界に繋がっていると確信した輝は3人を井戸に落として、自らも井戸の中に入っていきます。
ここで場面は境界にいる赤根へと変わります。
赤根の周りには怪異が溢れていましたが、暗い闇が現れた事で怪異が朽ちていきます。
状況を把握できない赤根に話しかけたのは花子くん
花子くんは現世と境界の出入り口が閉ざされた事で境界が崩壊すると伝え、あの世(彼岸)へ行く電車に一緒に向かいます。
話しながらも彼岸に向かっていた2人ですが、突然電車が止まります。
赤い家から来た4人が電車を止めていました。
源輝と蒼井は赤根を探して車両を渡りますが、花子くんと遭遇
輝は花子くんとの戦闘に移り、蒼井は赤根を探しに行きます。
赤根を無事に発見でした蒼井は赤根と抱き合うのでした。
輝の圧倒的な力の前にやられてしまう花子くん
このままトドメを刺そうとした時に光が現れ、輝の振りかざす剣を止めます。
そしてその隙に八尋が花子くんを連れて電車から脱出するのでした。
「地縛少年花子くん」18巻あらすじ
彼岸行
電車から脱出した花子くんと八尋は話し合います。
八尋を助けるため赤根を犠牲にして、自らも八尋の前から離れた花子くんに対して八尋は平手打ちをします。
八尋は花子くんが好きである事を伝え、花子くんも八尋が好きである事を伝えると2人はキスします。
兄弟
話は少し戻り花子くんを助けた源輝と源光の場面へ
花子くんを殲滅するという使命を邪魔された事で輝は激昂。
光は反論しながらも戦いを挑みますが、まったく敵わずに倒されそうになります。
蒼井と赤根が制止に入った事で場は一旦収まります。
ここで突然、黒い闇が現れ六番がやってきます。
六番は光を襲おうとしますが、輝が光を庇い重傷を負ってしまいます。
鬼
重傷を負った輝を助けるため、光と蒼井が襲い掛かりますが、返り討ちにあってしまいます。
赤根を黄泉の世界に連れて行こうとする六番
「なぜこんなことをするの?」と赤根に問われた時に六番は過去を語り出します。
- 六番の過去
- 六番は鬼の子として生まれたが自我を持たない欠陥品だった。
ある日、源家の人間に身内を殲滅させられてしまいますが、欠陥品である六番は巫(生贄)の監視役と言う役割を貰い生かされます。
巫が育つまでの育成を任された六番の前に現われたのは赤根スミレ
スミレと共同生活を送っていくうちに感情の無かった六番には不思議な感覚が身についていきます。
巫が役割を終えた時、村人たちは人の命を軽んずる発言をしていた事から六番は悪口を言った村人たちを斬殺します。
なぜこの行動に出たのか把握を出来ないまま六番はずっと生きてきた。
六番は赤根の問いに「分からない」と回答し、赤根を連れ去ろうとしますが、輝の剣を持った光が襲い掛かります。
六番は力の差から光を圧倒しますが、会話をしている隙に六番の腹を剣で貫きます。
矯正
光は六番の腹を刺したものの倒す事が出来ずに反撃を喰らいやられそうになります。
ここに助けに来たのは日向夏彦
夏彦は「六番がいるから怪異が現世へ行けなくて困っていた」と告げます。
場面は花子くんと八尋へと変わります
八尋は赤根を助けるために自らが死者となって花子くんと一緒にいる案を提案します。
しかし、花子くんは死者と怪異は別のものであり、怪異になったら現世の姿を維持できるかどうか分からない事を説明し、八尋が死ぬ事を止めようとします。
ここでつかさが現れます。
つかさは八尋を生かす方法として「七不思議の依代を全て壊す事で願いが叶う」事を示唆します。
「地縛少年花子くん」19巻あらすじ
矯正
七峰桜はつかさのいる部屋を訪れます。
つかさは「七不思議の依代を全て壊す事で生き返る事」が桜の望みである事を確認し、このまま依代破壊を続けていく事を決めます。
八尋はつかさの指示を受け、六番の依代であるスミレの屋敷へと到着します。
スミレは自分が破壊される事を覚悟しますが、八尋はスミレを破壊せずに願いが叶う方法を探す事を宣言し、屋敷の外へ出て行ってしまいます。
八尋を追って屋敷を出たスミレは桜の木の下で六番が倒れている姿を発見します。
夜明
100年以上ぶりに再会したスミレと六番
思い出話に花を咲かせた後、スミレは八尋が壊せなかった自分を六番に壊して貰うように依頼
六番はスミレを食い千切り依代を消滅させます。
依代であるスミレが消滅した事で境界が崩れていきます。
八尋が行く先に迷っていると七峰桜が現れます。
桜は八尋が疑問に思っている事を全て答えると告げ、八尋が疑問に思っている事について回答します。
- 赤根葵のこと
- 赤根葵は巫の血筋を引く女の子
赤根葵が生贄として彼岸(あの世)へ行く事で八尋と寿命の交換が完成される予定だったが、源兄弟らが乱入した事で寿命は交換されていない。
葵を現世に連れ戻す方法は源輝が知っているだろう
- スミレの行方
- 依代は七不思議自身の手で破壊する事が出来る
但し条件として依代が原形を失うまで破壊する必要がある。
スミレは六番によって原形を失うまで食い尽くされた。
七不思議は依代を破壊しないため、七不思議にとって最も大切なものが依代に得られる
しかし時に今回のような結末を迎える事がある。
- 七番(花子くん)の依代
- 花子くんにとっても最も大事な物が依代
花子くんが最も大切で守りたいと思っている人物「つかさ」が花子くんの依代である
- 八尋の寿命
- 八尋の寿命が尽きるのは七不思議すべての依代を壊したその時に迎える
ゆえに現世に戻ってもしばらくは死に怯える必要はない。
ここまで話すと八尋は白杖代によって現世へ戻っていきます。
八尋が現世へ帰っていく姿を見届けた桜は夏彦と「八尋に全ての依代を壊してもらう」計画を進めていく事を確認します。
花火パーティー
八尋を想っての事とは言え勝手に動いたことを咎められた花子くんは源光と八尋に対して謝罪をします。
八尋は七峰桜から聞いた「七不思議すべての依代を壊した時に寿命を迎える」という言葉を2人に伝えます。
すると光は桜または桜の関係者を捕まえてもっと詳しい情報を聞き出そうと提案します。
花火パーティーが始まります。
赤根葵と八尋はパーティーで再会を果たして仲直りします。
また兄弟喧嘩をしていた源輝と光も仲直りして一緒に料理を作ります。
料理を作っている間、輝は光に対して「祓い屋になるか?」と誘います。
この誘いに喜ぶ光は近くに現われた低級霊を退治に向かいます。
光が向かった場所に低級霊がおらず、目の前にミツバが現れます。
「地縛少年花子くん」20巻あらすじ
夜遊び
ミツバの事を心配していた光は再会を喜び何があったのかを聞きます。
しかしミツバは回答をせずに一緒に遊びたいと申し出ます。
2人は水族館で遊びますが、水槽に入っている魚が突然襲い出し、観客も全て喰われてしまいます。
光は逃げようとしますが、ミツバの体が徐々に溶けていきます。
ミツバは現世と境界の断絶が行われた影響で体がバラバラに溶けてしまい体を保てなくなっていました。
「体を保つ方法は怪異を食べること」
つかさによって何とか体を保っていましたが、化け物のような自分の姿に嫌気が差したミツバは光に「自分を祓ってくれ」と言います。
ミツバを祓いたくない光は水族館にいるボス魚を倒した方が言う事を聞くという条件で勝負を行います。
結果は光の勝ち
次学期の学園祭に一緒に出る事を約束させ、ミツバを祓う事なく一緒に水族館を出るのでした。
前兆
二学期になり、クラスは学園祭である「千秋祭」の準備にとりかかります。
八尋がいる1年A組は演劇「オズの魔法使い」をやる事になります。
竜巻の役を担当する事になった八尋は花子くんを連れて舞台会場である「あかずの講堂」で練習をします。
花子くんは「あかずの講堂」の中で大時計を発見します。
生前何かしらの形で関わりのあった大時計ですが、具体的にどんな関わりがあったのか思い出す事が出来ません。
後日、八尋はミツバと一緒に劇の小道具を買いに行きます。
買い物から戻ってくると来週行われるはずの学園祭が開催されており、その場所には柚木つかさがいました。
つかさは「大時計が動くと時間旅行が出来る。過去から未来も未来から過去も思うまま」と伝えて去っていきます。
「地縛少年花子くん」21巻あらすじ
前兆
つかさが去って元の時代に戻った八尋とミツバ
花子くん、光と再会して学園祭の準備を続けます。
生徒会として全体を管理する源輝と蒼井
様々な場所のトラブルに対応しながら仕事をしていると輝は蒼井の体について黒い折り鶴を探します。
折り鶴は日向夏彦の杖代でした。
3年生として学園祭に参加している七峰桜は七不思議の依代を全て破壊するべく1番(蒼井・カコ・ミライ)の依代の場所を探していましたが、大時計がその場所である事を突き止めます。
境界に入る事が出来る花子くんとカンナギ(神薙ぎ)である八尋を大時計に向かわせるための計画を練り、動き出すのでした。
学園祭
学園祭が始まり、花子くん、八尋、光、ミツバの4人ははしゃぎながらお祭りを楽しみます。
源輝の妹である源てぃあらと祖母も学園祭にやってきてお祭りを楽しみますが、生徒が化け物に代わりお祭りは大騒ぎとなります。
この騒ぎは七峰桜が仕掛けたもので、学園内で騒ぎを起こしている最中に日向夏彦が大時計の元へと向かいます。
そして夏彦は大時計に向けて自分の血を垂らします。
- 夏彦の血
- 夏彦は殺しても殺しても死なない人間
その人間に流れる血は怪異にとって猛毒で、触れるとたちまち自壊してしまう
時計は機能を失っていき、時計から血が滲み出てきます。
時計の異変に気付いた花子くんと八尋は大時計の部屋へと入りますが、大時計が機能を失った事で学園内の時間が止まってしまいます。
この時間停止を解くためには「依代である大時計を破壊する事」
時間が止まり、身動きが取れなくなったつかさが現れます。
つかさは八尋にキスをして、八尋を攫っていくのでした。
以上、21巻(105話)までのあらすじです
漫画「地縛少年花子くん」を無料で見る方法は?
アニメ「地縛少年花子くん」「放課後少年花子くん」の情報について解説をしましたが、漫画「地縛少年花子くん」「放課後少年花子くん」についても様々な方法で読むことが出来ます。
電子書店で割引を利かせて購入する方法、無料で読める範囲が多いアプリなどを紹介しているのでこちらも参考にして下さい。
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