【ネタバレ注意】「相続探偵」あらすじ・最終回解説!登場人物も一覧でまとめてみました。

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「相続探偵」は2020~2022年に「イブニング」にて連載された人気漫画。2025年1月にはテレビドラマ化もされています。

今回は漫画「相続探偵」のあらすじ・最終回を解説します。

初版発行日‎‎2021年5月21日発売
出版社講談社
作者原作:西荻弓絵、作画:幾田羊
巻数全7巻(コミックス)
ジャンルミステリー
Wikipedia「相続探偵」のWikipedia

「相続探偵」登場人物一覧

漫画「相続探偵」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。

登場人物
灰江七生:主人公。弁護士
三富令子:助手。医大生
朝永:助手。
福士遥:ライバルの弁護士
高山:高利貸し
登場人物(或る小説家の遺言)
榊原市香
跡見双葉
今畠美樹
桜庭真一
下島美代子
登場人物(鎌倉の屋敷と兄弟と)
城丸葉月:ラーメン屋のパート
城丸翔太:葉月の息子
城丸足高:葉月の兄
登場人物(借り逃げ、どえりゃあアカン)
伊代島彰
伊代島正尚
伊代島英徳
赤羽桂
登場人物(その女、危険につき)
鬼頭倫三:生命会社職員
恵蒜真琴
島村武三:真琴の父
島村紗流:武三の後妻
坂口啓太:医者
登場人物(マリーアントワネットの相続)
加藤香車:将棋サロンを経営
加藤金斗:香車の息子
本庄みゆき:保護猫カフェの店長。通称ソフィー
本庄マリーアントワネット
登場人物(京都 老舗和菓子屋の変)
百万遍紘一
宮越野心:紘一の妾の子
百万遍雅:紘一の妻
百万遍正臣:紘一の嫡男
宮越多津子:野心の母
川北与平:鳳凰番頭
登場人物(笑福湯の生前相)
福田健治:銭湯の番頭
福田明子:健治の娘
福田真央:健治の孫娘
飯山聡:銭湯の常連。三友不動産職員
内田美穂:三友不動産職員
登場人物(死後認知~七人の隠し子~)
羽毛田香:フリーライター
薮内晴天:東大教育学部の名誉教授
薮内佐賀美:晴天の妻
荻久保慎一郎:東大法学部教授
市橋樹八:相続人の一人
郷田蜆
郷田妻鹿夫
島田正樹
登場人物(カッコウの卵は誰のもの)
加古川桃
加古川梅介
橋爪愛子
栗生毅
志摩邑錠
登場人物(生きる理由)
地鶏健吾

「相続探偵」のあらすじ

「相続探偵」本編のあらすじを紹介します。※「相続探偵」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。

また「相続探偵」内で死亡したキャラクター・最後まで生き残ったキャラクターは以下でまとめているので、結末だけ見たい方は以下をご覧ください。

1巻のあらすじ

「相続探偵」1巻あらすじ

或る小説家の遺言

大御所ミステリ作家「今畠忍三郎」が死去し、葬儀が執り行われた。

親族らは遺産相続で揉めることを懸念していた。対象となる相続対象者は3人(榊原市香跡見双葉今畠美樹)。全員がポンコツで金遣いが荒いことから、秘書の桜庭真一は困っていました。

桜庭は生前、忍三郎が録画した動画内で遺産相続の配分を発表。

忍三郎は遺産の全てを、秘書の桜庭真一に相続すると宣言します。

この発表で発狂する3人姉妹。そんな中、ワイン仲間だった探偵の灰江七生(はいえなお)が割り込んできます。姉妹はビデオが本当に忍三郎の意思で撮影されたのかを灰江に依頼。

灰江は事務所に戻って、ビデオを確認するとあることを発見。助手の三富令子を葬儀場へ差し向けて証拠を獲得。

翌日、葬儀場へと向かいます。

葬儀場には忍三郎の顧問弁護士福士遥が現れます。福士はビデオでの遺言が法的に無効であることを説明し、書面にしたためた遺言状を持ち出し、読み上げます。

忍三郎は遺産の全てを、秘書の桜庭真一に相続する。

ビデオの内容と同じ内容に3姉妹はガッカリしますが、灰江はビデオ遺言の矛盾点を指摘。ビデオに映っていた忍三郎は腕に痣があり、暴行を受けた形跡が見受けられました。

激昂する桜庭を他所に、令子が証拠の写真を持って現場の全員に対して公開。続けて灰江は、忍三郎は本物の遺言書を隠していることを示唆。ビデオでチラチラと目線を配っていた場所に遺言書が隠していると言います。

令子は遺言書も回収しており、現場に提示します。

忍三郎は遺産のうち、1億円をお手伝いの下島美代子に。それ以外の遺産は全額寄付する。

桜庭は忍三郎を虐待し、下島らお手伝いを支配下に。財産もすべて奪い取ろうと計画し、遺言書を自分の都合のいいように記載させたのでした。

忍三郎は桜庭に強制させられた遺言書を取り消すため、偽の遺言書を下敷きにして、正式な遺言書を記載。この細工によって下島宛に財産を分与する遺言書が正式だと認められます。

桜庭の動機
桜庭は忍三郎の小説の熱狂的なファンだった。
ある作品で自分をモデルにした作品がリリースされ、心から喜んだ。
しかし、もう続編は書かないと言われたことで深く傷つき狂気が爆発。暴力を振るうようになってしまった。

下島美代子は後日、灰江の事務所へ訪問。1億円を辞退したいと申し出ますが、忍三郎は生前3姉妹や桜庭に財産を渡していたことを説明。下島は遺産を受け取ることを決めます。

そして、忍三郎から灰江に対する遺産も残されていました。

それは「相続探偵」というタイトルの小説。

今回の遺産相続をテーマに書かれた内容でした。

鎌倉の屋敷と兄弟と

街で借金取りに追われていた灰江は空き家に退避し、身を隠します。すると背後から襲い掛かる人物が…。

襲ってきたのは「ラーメン五楼」で働く城丸葉月とその息子翔太。2人は生活に困窮していました。

城丸葉月が困窮する理由
元々は鎌倉の名家出身だったが、教師の男と駆け落ちして、慎ましく過ごしていた。
しかし、教師が教え子と関係を持ち無理心中。
住み込みで勤めていたラーメン屋も倒産して、自宅も給与もない状態になった。

灰江は”ほぼ絶縁状態だった実家”を頼るように指示。翌日、葉月は鎌倉の実家へと帰ります。両親は3ヶ月前に死去、兄の足高は遺産相続について話を持ち掛け「遺産分割協議書」を提示。

自宅の相続権を兄に全て委譲し、100万円だけを受け取る

上記の条件で、お金を受け取ってきたと報告する葉月。灰江は相続の権利があった自宅が1億5000万円で売りに出されていることに気付き、葉月の代理人として足高と対話を行います。

自宅の価値を偽って交渉したという言質を取った灰江。自宅の権利を半分ずつにして、販売することで話がまとまるなか、葉月は自宅を売却することに反対します。

2巻のあらすじ

「相続探偵」2巻あらすじ

鎌倉の屋敷と兄弟と

葉月が先祖代々続く自宅を売りたくないと主張する中、足高は”相続税を払えない”ことなどを主張。灰江は『足高には過去に9000万円の借金があった』ことを指摘。

両親から生前贈与されていた証拠を見つけ、葉月が受け取るべき金額を主張。

自宅と現金2250万円を受け取る約束を取り付けます。

諦めたと思われた足高。彼は闇金からお金を借りた時にヤクザとの繋がりを持っており、灰江・葉月・令子の殺害を計画。

飲み物に睡眠薬を仕込み、眠らせると3人を離れの蔵へ。建物に火をつけて、その場を立ち去ります。灰江たちは追い詰められるも、機転を利かせて脱出。

警察に足高の悪事を伝え、足高は逮捕されるのでした。自宅の地下で小判を見つけた葉月、一部を売却してラーメン屋を再開するのでした。

借り逃げ、どえりゃあアカン

灰江の事務所にやってきた赤羽桂。

彼は大学教授である伊代島彰に500万円を貸していたが、1週間前にSNSで死亡したことを知った。貸したお金の返済をしてもらうため、息子である伊代島正尚・伊代島英徳に返済をお願いした。しかし、彼らは相続放棄すると言い出したことで、打つ手がなく灰江に相談していた。

灰江は2人に相続放棄しないよう策を立てます。

灰江が立てた作戦
伊代島彰が残したプログラムを朝永に買い取らせる。
父親の知的財産を譲渡したことで、相続が生まれ、放棄することが出来なくなる。

朝永は100万円で、伊代島彰が作成したプログラムの買い取りを打診。正尚・英徳は喜んで売却します。

灰江は福士に手続きを依頼。その後、売却の事実を持って迫り、2人は観念して500万円を支払うことを約束するのでした。

3巻のあらすじ

「相続探偵」3巻あらすじ

その女、危険につき

灰江の事務所に生命会社に勤める鬼頭倫三が訪問。彼は恵蒜真琴(えびるまこと)という人物と一緒に事務所を訪れ、仕事の依頼をします。

依頼内容
恵蒜真琴の父親島村武三。彼は真琴の母親と2年前に離婚、島村紗流(しまむらさりゅう)と再婚した。
再婚間もなく武三は死亡。遺産と保険金は紗流の元へ行くことになった。
紗流は武三を殺害したのか?」を調査してほしい。

島村紗流の結婚前の名前は榊紗流。銀座でホステスとして働いていた。結婚歴は4回あり、いずれも配偶者死亡によって莫大な財産を手にしている。

元看護師で薬にも精通しており、ヤクザとも繋がっているという噂が…。灰江と朝永は巨悪を前にしてテンションを上げて事件にあたります。

ホームヘルパーとして紗流の家に入り込んだ令子。虫が沸いたと紗流に報告して、業者に扮した灰江・朝永を呼び入れ、自宅を捜査します。毒物は発見できなかったものの裏社会の人物との繋がりが分かる書面を発見して、屋敷を立ち去ります。

紗流は次のターゲットである坂口啓太を見つけアプローチ。交際間もなく結婚が決定します。灰江は銀座を回り紗流の調査を行うと交際相手と交換日記をしていたことを発見。遺産相続殺人の仕組みに気付きます。

結婚してまもなく、坂口は毒物によって死亡。”財産全額を紗流へ相続する”と書いた坂口の遺書が鬼頭の元へ届けられます。鬼頭は遺書を灰江に見せて相談。トリックを解明した灰江は、令子・鬼頭と共に紗流の屋敷へ。

紗流のトリック
紗流は人の技術をコピーする能力を持っていた。
交換日記を行うことで、相手の筆跡を完コピし、遺書を偽造していた。

ノルマを達成したい保険会社の社員を見つけ、本人不在の状態で遺書を受理させていた。

毒物の正体を解明して、紗流を問い詰める灰江。紗流は負けを認め、逮捕されます。

遺産は娘である恵蒜真琴に相続されるのでした。

マリーアントワネットの相続

将棋サロンを運営している加藤香車。旧知の仲だった灰江はサロンに招かれ、コーヒーをご馳走になります。

翌日、香車は心不全で急死。灰江が葬儀に参加していると、息子である加藤金斗が遺言書を持って駆けつけます。

敷地、建物など全ての財産を、マリーアントワネット様に遺贈します

と書かれていた遺言書。意味が分からない親族たちの中に加わる灰江。親族は灰江を疎ましく思いつつも、生前遺言書を書くように勧めた縁から灰江は遺言書の調査を申し出ることに。

軽い認知症を患っていた事から遺言書を無効にしようとする親族たち。灰江は、香車の飼い猫が”まり坊”だったことから、”猫のマリーアントワネットに向けられた遺産である”と主張。

法律上は物扱いとなるペットに向けられた遺言書。親族たちは困惑します。”猫の世話をしてくれる人に遺産を与える”という解釈で、その場の話はまとまります。

翌日、灰江は将棋サロンへ向かい、所有物を調査。香車が大切にしていた缶の中から物的証拠を発見します。

4巻のあらすじ

「相続探偵」4巻あらすじ

マリーアントワネットの相続

金斗の自宅を訪問した灰江。香車と金斗は、再婚話を持ち出した31年前に親子関係が壊れた事を指摘。そして、保護猫カフェを運営するソフィー本庄みゆき)を招き入れます。

灰江はソフィーの母親の名を尋ねると、ソフィーは「本庄マリーアントワネット」と回答。ここで灰江は香車の意思を語ります。

香車の遺言書の意味
香車は、本庄マリーアントワネットとの再婚を考えていた。しかし、金斗の反対により、再婚を断念。
2人は結婚を諦めたものの連絡を取り合っていた。
保護猫の施設を経営していた本庄マリーアントワネット、彼女に遺産を渡したいと考え、遺言書を作成した。

香車の意図を汲んだ金斗は、マリーアントワネットに遺産を渡す事を承諾。マリーアントワネットと対面し、保護猫活動の応援を行うのでした。

京都 老舗和菓子屋の変

京都にある老舗和菓子屋「鳳凰」。店主の百万遍紘一、息子である宮越野心の2人の天才によって世界的な評価の高いお店。

宮越野心は百万遍紘一の妾が生んだ子供。正妻が生んだ子供である百万遍正臣は、毎日飲み歩く放蕩息子。紘一には2人の子供がいました。

和菓子店の経営は順調でしたが、紘一は病気で死亡。持っている財産は相続されることになります。正妻の百万遍雅は、紘一が残したとされた遺言書を公開。

財産は、妻の雅と息子の正臣によって半分ずつ相続する。

この遺言書に違和感を感じた妾・宮越多津子は灰江の事務所を訪問。事のあらましを伝えて、捜査を依頼します。

京都に到着した灰江一行。鳳凰に入ると番頭である川北与平が、お店から追い出そうと怒鳴りますが、多津子は戦うことを決意。

以前から折り合いが悪かった川北と雅。紘一死去の後、2人が仲良くなったことから、川北は何かしらの弱みを握っていると考えた灰江は罠を仕掛けます。罠にかかった川北、灰江は隠していた遺言書を発見し、没収します。

没収した遺言書には以下の文言が。

金融資産・現金・ブランドは正臣に。和菓子屋の店舗・店舗内の動産は野心に相続する。

店の経営権と店舗の不動産が分断された相続されたことで、正臣と野心は対立。

正臣は「鳳凰」の名前を使って利便性の高い立地に新店舗を設立。野心は新たな和菓子ブランド『野心』を立ち上げ、鳳凰があった場所で引き続き店舗を経営。袂を分かち、それぞれの道を進みます。

外商・営業が得意な正臣は立ち上げた「鳳凰・別館」は、リーズナブルな価格でのお菓子を提供して行列を作ります。一方の『野心』はブランド力不足から客足はイマイチ。経営的に厳しい状況へと追い込まれていきます。

灰江は双方の状況を見かねて、再び京都へ。

『野心』に訪れ、野心・多津子を諫めると、予め呼んでいた正臣・雅も合流し、話し合いが行われます。

経営が厳しい「野心」だけでなく、リーズナブルな価格でブランドイメージを毀損していく「鳳凰・別館」。このままでは共倒れになると進言すると、朝永とテレビ電話を繋ぎます。

5巻のあらすじ

「相続探偵」5巻あらすじ

京都 老舗和菓子屋の変

朝永は「中国の企業が”鳳凰”を20億円で買収する準備がある」と伝えて売却を打診。この打診に対して、正臣も野心も売却を拒否します。

双方の経営状態は共倒れとなる状況。灰江は2人が持っている「ブランド」と「味」を組み合わせてやっていくよう助言。

職人としての腕はいいが、商才がなく雅に苦労させていた紘一。

  • 営業・交渉上で苦労掛けないよう、商売について勉強していた正臣
  • 鳳凰が持つ最上級の味を守りたいと腕を磨いていた野心

正臣は雅・多津子の仲が良くなかったことから、今まで本音を伝えることが出来ず。しかし、灰江の助言によって心を開くと、野心も自分には商才がないことを告げ、正臣に看板を継いでもらうよう打診。

話し合いの末、野心が引き継いだ「鳳凰」の店主となり、経営は正臣が行う。

上記のように決定し、正臣と野心の関係は修復。2人の関係を見た雅・多津子の関係も修復し、今後一心同体となって「鳳凰」を盛り上げることを決めるのでした。

笑福湯の生前相

ある日、近所の銭湯である「笑福湯」に行く灰江。笑福湯の番頭である福田健治より、ある悩みを聞きます。

福田健治の悩み
先祖4代で続いてきた笑福湯。バブル期は事業も好調で、コインランドリーやアパート経営など事業や土地を拡げてきた。
時代の流れもあり、最近はアパートにも人は入らず、娘の明子夫婦は事業を畳み、土地をする事を推奨。
しかし健治は、先祖代々引き継いできた銭湯を残したいと考えていた。

後日、孫娘の福田真央が事務所へ。真央は小さい頃から健治の働きぶりをみており、銭湯は今後も継続させたいという思いを告白。

灰江は真央の告白を聞いて、健治に相談。跡継ぎとして生前贈与を行うことで話がまとまります。灰江は健治に必要な不動産と売却するべき不動産について確認。近所にある駐車場の売却を進めていきます。

不動産会社の選定については、銭湯の常連である飯山聡の三友不動産へ依頼。土地の調査を始めますが、地面からヒ素が検出されたことから、売却の話は一旦停止に。以前、材木店があったためヒ素が出たと判断されますが、灰江と真央は調査結果に納得がいかずに独自で調査を行います。

飯山は土地の再運用が難しいことから、1000万円で土地を買い取ると打診。明子夫婦は、飯山の申し出に乗りますが、交渉成立前に灰江が登場。

駐車場から出たヒ素と材木店で使用していたヒ素は違う種類である事を証明。加えて、飯山聡・内田美穂の2名は三友不動産に籍がないと告げ、前科2犯の詐欺犯、阪入但・不可裏忍であると宣言。

6巻のあらすじ

「相続探偵」6巻あらすじ

笑福湯の生前相

令子によって2人は捕えられ、警察に逮捕。健治たちは詐欺に引っかかる寸前で、ギリギリ回避します。

明子夫婦は真央が跡を継ぐことに反対し、説得を始めます。しかし、真央は美大時代の友人に銭湯の経営を相談し、笑福湯再建のプランを考えていました。

  • SNSによる公告戦略
  • 絵画の展示によるアートギャラリー化
  • 甘味処では、有名店がプロデュースしたぜんざいを看板メニューに

真剣に経営を考える真央の情熱に両親は根負け。跡を継ぐことに賛成し、笑福湯はグランドリニューアル。多くの人で賑わうテーマパークとなります。

死後認知~七人の隠し子~

東京大学教育学部の名誉教授である薮内晴天。彼は聖人と称えられ”紫綬褒章”を受賞するほどに地位のある人間。

ある日、病気により晴天が死亡します。死亡後、間もなくスキャンダルが発覚。

『薮内晴天には七人の隠し子がいる』

上記の報道がテレビに流れます。

世間による晴天バッシングが起こるなか、同僚である荻久保慎一郎は灰江の事務所を訪問。晴天にかかった疑いを晴らしてほしいと依頼をかけます。

灰江は朝永に七人の素性を調べるよう指示。灰江・令子は隠し子の一人である市橋樹八の自宅へ。詳細に話を聞いたのちに”晴天の子供ではない”に判断した灰江、ゴミから市橋のDNA鑑定が出来る私物を持ち帰り検査を実施。

市橋と晴天は親子ではないということが判明。他の6人についても、晴天との親子関係はないと判明。

悪徳フリーライターの羽毛田香が、”スキャンダルを起こすために仕掛けたデマ”である。そして、7人は刑務所で同時期に服役していた人達である突き止めます。

刑務所内に晴天と関係のある人物がいるかを調べる灰江。晴天と生年月日が同じである郷田硯という人物を発見。郷田が入院している病院へ到着した灰江は、郷田と対面し、事情を聞きます。

郷田硯と薮内晴天の関係
郷田硯は薮内晴天と双子の兄弟。昔は双子は縁起が悪いと言われ、養子に引き取られた郷田。
引き取られた先の家庭から酷い虐待を受けたことで、まともに育つことが出来ずに軽犯罪に手を染めた。
良家に引き取られ成功する晴天に激しい嫉妬を覚え、名誉を傷つけようと考え、羽毛田香と手を組み、今回の騒動を起こした。

晴天と郷田は「ジェニファー氏病」という難病に罹っていた。自分の余命が残り少ないことを察して、行動に移したことを自供。

その録音データを持って出版社へ行った灰江は、記事を訂正するよう依頼。一件落着したと安堵し、事務所へ戻ります。

事務所には一人の来客がありました。名前は島田正樹。島田は”母親から父が薮内晴天である”と聞かされたと告げます。朝永がDNA検査を行うと、島田は晴天の子供であると判明します

灰江は島田に2つの選択肢を提示。

  1. 法に則って「死後認知」を受ける
  2. 解決金を貰って訴えは起こさない

灰江は熱狂するマスコミの反響を考え、解決金を貰う方式を推奨。翌日、回答すると言い残し、帰宅します。

7巻のあらすじ

「相続探偵」7巻あらすじ

死後認知~七人の隠し子~

一晩考えた結果、島田は「死後認知を起こさず、解決金も貰わない」という回答を出します。

事態が拡大しないよう、穏便に話を済ませますが、2人が話している現場を羽毛田香がスクープ。週刊誌が記事を公開したことで、マスコミは更に騒ぎ出します。

マスコミに追われる島田はノイローゼに。灰江はスクープを撮った羽毛田に激怒し、殴り倒します。福士の手を借りて、罪には問われず(示談)。傷心した灰江は海辺に座り佇みます。

カッコウの卵は誰のもの

灰江の事務所に加古川桃という客が訪問。遺産についての相談を行います。

加古川桃の相談内容
兄の加古川梅介が筋ジストロフィー症によって死亡した。生前数億円の財産があった梅介でしたが、死亡時には8000万円に財産が減っていた。

財産が減った理由は、元妻橋爪愛子の浪費癖。梅介と愛子の間には2人の息子がいるが、梅介の私物から「無精子症」の診断書が発見された。
托卵妻によって、遺産を奪われてしまうことを恐れた桃は、財産が渡らないようにしたいと依頼。

灰江は芸大卒のバイオリニスト橋爪愛子とコンタクトを取ります。質問を投げるも躱される灰江、2人の息子の写真を見ると梅介とは似ておらず、実子でない可能性が高くなります。

橋爪愛子には栗生毅という恋人がおり、婚姻時から付き合っていたという噂が。2人が不倫関係にあったことも漂ってきます。

朝永は栗生と息子たちのDNA鑑定を行いますが、親婚関係は立証されず。さらに橋爪愛子の素性を調べると、大手レコード会社の志摩邑錠という男性の存在が明らかに。しかも、志摩邑錠と2人の息子はそっくり。DNA鑑定をした結果、志摩邑と2人の息子が親子であることが立証されます。

灰江と加古川桃は、橋爪愛子と面会を行います。DNA鑑定の結果を伝えると、橋爪愛子は真実を告白。

橋爪愛子が語った真実
芸大に入学した橋爪愛子は、当時教授だった志摩邑錠に目をつけられた。演奏会の出場を斡旋させるという条件で、肉体関係を求め、不倫関係となった。
大学卒業後、加古川梅介と交際した愛子。志摩邑は愛子に激しい嫉妬の感情を覚え、嫌がらせ行為を行うように。
話し合いを行うとした愛子は、志摩邑にレイプされ、子供を産むことを強要された。

愛子の過去を知った加古川桃。灰江は”梅介も事実を知っていたこと”を伝えると、桃は子供たちのために、裁判で訴えることはやめるのでした。

事件が終わり、父親の墓参りをする灰江。そんな灰江に母親から声が。母親の自宅に行った灰江は”父親の過去”について振り返ることに。

灰江の父親の過去
バスの運転手をしていた灰江の父。運転中突風が吹いたことで、崖から転落する死亡事故が起きた。天災による事故だったが、父の居眠り運転だと判断されて、灰江と母は損害賠償を払うことに。
人災ではなく、天災である証拠は揃っていた。しかし、灰江の実父である地鶏健吾(元最高裁、人事総局の局長)によって事実を捻じ曲げられた。

最終回のあらすじ

生きる理由・エピローグ

灰江は地鶏が事実を捻じ曲げた証拠を掴もうと奔走。しかし、結果はあらぬ疑いをかけられて弁護士会を除名されることになった。

「どんなことをしても地鶏を倒す」と宣言する灰江。母親は”無理をしてほしくない”という願いから、所有している山を売却して、灰江の借金を返済すると告げます。

半月不在にしていた事務所に戻ってきた灰江。すると事務所にはフリーライターの羽毛田香から電話が。

羽毛田は癌が見つかったことを告白。人生の終わりが見えていることから、司法の闇(地鶏健吾)に挑むことを決意して、灰江にも協力を依頼。

快諾した灰江は、地鶏健吾討伐に向けて「本当の正義を見せてやる」と意気込む。令子・朝永も、灰江についていくことを確認したところで、相続探偵は終了となります。

まとめ

相続探偵のあらすじ・最終回の解説を行いました。

各ストーリー、丁寧に描かれて読み応えのある漫画。最終回は打ち切りの影響なのか、中途半端な状態で終わってしまったため、今後続編が出ることを期待したいですね。

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