漫画「骨が腐るまで」は2016年から「マンガボックス」にて連載されていた大人気漫画です。
漫画「骨が腐るまで」のコミックスは全7巻がリリースされています。
今回は漫画「骨が腐るまで」のあらすじや最終回を紹介しつつ、登場人物・死亡したキャラクターついてもまとめてみました。
初版発行日 | 2016年10月7日発売 |
作者 | 作者:内海八重 |
巻数 | 全7巻(コミックス) |
ジャンル | サスペンス |
Wikipedia | 「骨が腐るまで」のWikipedia |
「骨が腐るまで」冒頭のあらすじ
ブロローグ
「我々5人はいかなる時も友情を裏切ることなく、共に支えあいこの暗い穴の中に埋まる大罪の秘密を守り抜くことを誓います」
今から5年前、中村信太郎、豊島椿、神崎明、二枚堂竜、永瀬遥の5人は人を殺していた。
5人は年に1回殺害した遺体を掘り起こして誓いを立て、また埋めていました。
遺体を確認した後は必ず夏祭りに参加する5人
固い絆を確認した後、自宅に帰る信太郎は卒業アルバムを見返します。
すると卒アルには「神崎明に気をつけろ」と書かれていました。
翌日、明が死体を別の場所に移したいと提案した事から5人は集まり死体を埋めてある洞穴へと向かいます。
5人は死体を掘り返しますが、埋めた場所から死体はなくなっていました。
果たして死体はどこに消えたのか?
神崎明は裏切り者なのか?
「骨が腐るまで」登場人物一覧
漫画「骨が腐るまで」の登場人物を一覧形式でまとめてみました。
終盤から登場する人物もいますので、「骨が腐るまで」を読んでいない方は先に漫画を読んで頂くことを推奨します。
「骨が腐るまで」に出てくる登場人物は以下の通りです。
- 八ツ森中学校(登場人物)
- 中村信太郎:主人公
豊島椿:振られた男の数は3桁を超える才色兼備の美少年
神崎明:全国模試は常にトップ10の秀才。生徒会長
二枚堂竜:30人の暴走族を一人で蹴散らす強者
永瀬遥:キュートな見た目を持つ小悪魔
山本:同級生
- その他の登場人物
- 藤井:県警捜査一課の警部補
永瀬緑:刑事。遥の姉
佐藤茂:バラバラ殺人の被害者
スズラン:ホームレスの女性
南:小学校時代の先生
北浜:小学校時代の先生
「骨が腐るまで」本編のあらすじ
「骨が腐るまで」本編のあらすじを紹介します。
まだ「骨が腐るまで」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。
秘密を知る第6の人間
死体が消失しており愕然とする5人
信太郎は穴の中に携帯電話が入っている事に気付きます。
着信が鳴る携帯電話
信太郎は電話を取ると謎の人物が話しかけてきます。
凄まじい怒鳴り声で5人を罵倒する電話主
秘密を握っている電話主は5人を脅して、特定の日時に指定の場所に向かうように指示します。
後日、あるアパートの1室に向かった5人
部屋に入ると浴室に死体は入っていました。
携帯電話が鳴り電話主が5人に対して指示をします。
指示は「死体をバラバラに解体し、それぞれ別れて死体を遺棄すること」
解体の説明書がアパートに置いてあったことから5人は必死で解体を行い、その後それぞれがバラバラにした死体を遺棄します。
極限状態を味わった5人は気分転換をするために全員で海へと出掛けます。
海での出来事
海にやってきた5人
死体を遺棄してから5日が経過していたが、その後電話主からの連絡はありませんでした。
昼間は海で遊び、夜になると椿は信太郎と2人になります。
豊島椿は神崎明と付き合っていましたが、ずっと信太郎の事を思っていました。
2人は過去に5人が起こした罪について振り返ります。
- 5人が犯した罪
- 信太郎の父親は外面が良く理想の父親に見えた。
しかし、家に帰ると信太郎に罵声を浴びせ暴力を振るっていた。
その様子を外から見ていた4人は信太郎を助けるために父親を殺害する事を決める。
4人で襲い掛かり、最後は椿がトドメを刺す形で殺害した。
信太郎を想う椿を外から見ていた明
明は独占欲が強く椿に対して「信太郎に近付くな」と激怒し、椿の体を求めるのでした。
崩れる5人の絆
海から帰ってきてから3日が経過
依然、電話主からの連絡はありませんでした。
平和に過ごしている中、一般市民によってバラバラ死体の一部が発見されてしまいます。
その後、警察の捜査によって他の死体のパーツも発見されていき、大きな事件として報道されるようになっていきます。
警部補の藤井は死体の痕を見て「素人が誰かに指示されて行った事」を見破ります。
事件が明るみに出た事で5人は大きな不安を抱えますが、信太郎は被害者と自分達に関係性がないことから当面は問題ないと主張
ただ電話主が逮捕された場合、自分達に捜査が及ぶ可能性があるため電話主を殺害しようと提案します。
信太郎が1人になった時、再び電話主から連絡がきます。
後日、死体をバラバラにしたアパートに呼び出された5人
電話主は奪った遺体の頭蓋骨だけを返却します。
そして、次に与える指令をこなしたら遺体を全て返すと宣言し、5人は電話主の依頼を受ける事を決めます。
電話主は二手に分かれてミッションを行うよう指示します。
- 電話主の指示
- 1班:信太郎、椿
2班:神崎明、二枚堂竜、永瀬遥
信太郎と椿は指示を受けたアパートに向かい、明たちは城山のハイキングコースにある物置小屋に向かいます。
信太郎と椿がアパートに行くと死体が浴槽に浸かっていました。
その死体は既に首を斬られていましたが、信太郎と椿は前回と同様に死体の解体を始めます。
暑さに耐えながらなんとか作業を終えた2人ですが、竜から電話が入ります。
竜は物置小屋で「明の生首」を見つけパニック状態に陥っていました。
竜からの情報で自分達が解体したのは明の死体である事に気付いた信太郎
4人は精神が崩壊してしまいます。
ミッション完了を見届けた電話主は携帯電話を壊し、信太郎たちと連絡が取れないようにするのでした。
4人が出した結論
竜はショックを抱えながらも他の4人と話し合おうと持ち掛け、遺体を埋めていたほら穴の中で話します。
遥は信太郎を想う椿がなぜ明と付き合っていたのかを聞きます。
- 椿が明と付き合っていた理由
- 明は自首を考えていた。
自分が信太郎の父親を殺害しようと提案した事で罪の意識に苛まれていた明は自首して一人で罪を被ろうと考えていた。
椿は明に自首させない代わりに交際する事を了承した。
信太郎家の卒業アルバムに「神崎明に気をつけろ」と書いたのも椿の仕業であることが判明します。
固い絆で結ばれていた5人の関係が崩壊した中、4人は今後どのようにするかを話し合います。
- 4人が話し合った内容
- 竜は自首する事を提案するが残り3人は捕まりたくないと拒否
明が崖から飛び込んでしまった事にして、後から友人4人が飛び込む。
明を行方不明(死亡)したという設定にして、罪を逃れようとする。
話し合いを行った翌日4人は崖から飛び込みます。
その後、警察の取り調べを受ける4人
明の母親は取り乱して4人を責めますが、警察の疑いの目から逃れます。
ホームレスとの連携
明が行方不明になってから1ヶ月
明を取り巻く事件も落ち着き、いつも通りの暮らしをしていました。
そんな中、遥が3人を呼び出します。
遥はまだ遺体(遺骨)が戻ってきていない事から犯人(電話主)を探しに行こうと提案します。
遥は刑事の姉からバラバラ殺人の被害者である佐藤茂について情報を得ていました。
- 佐藤茂の情報
- 佐藤茂はホームレスで近所の公園で生活をしていた。
佐藤が殺害される前に「佐藤と接触していた人物がいる」という情報を刑事の姉から得ていた。
また佐藤と第三者が接していた事を見ていたホームレスがいる
信太郎たちは佐藤茂が接触していた事を見ていた女性ホームレス(スズラン)の元へ行き情報を聞き出そうとします。
すると佐藤茂と接触していたのは神崎明であった事が分かります。
信太郎たちは明が佐藤茂と接触した事を確認しますが、女性ホームレスは佐藤茂の仇を討つために仲間を集めて信太郎たちを殺害しようとします。
信太郎は「明が佐藤茂に続いて自分が殺されると怯え自殺した」と嘘をついて命を助けてもらいます。
情報の裏を取ったスズランは4人を解放する条件として「佐藤茂・神崎明を殺害した犯人を捜す事」「2週間に1回以上捜査状況を説明する事」の2つを提示します。
信太郎は事件解決の手掛かりになる事を考えますが、糸口を見つける事が出来ません。
竜は明の自宅へと出向き母親に話を聞き「明が20万円を家から盗んだ事」が分かります。
スズランにお金の事を伝える信太郎たち
スズランは佐藤茂が亡くなる前にお金を持っており「電話するだけでお金が貰えるなんてついている」と語っていた事を教えます。
信太郎はスズランから貰った情報から下記の推理をします。
- 信太郎の推理
- 最初にほら穴に5人がいた時に電話をしてきたのは佐藤茂
明は集団で自首する為に今回の計画を思いついた。
しかし、途中で明の計画を乗っ取る人物が現れた。
その人物は佐藤茂と明を殺害し、現在の状況へと追い込んだ。
電話主が遥の肩の傷について電話で言及していた事から信太郎は遥の傷を知る人物を調べ始めます。
真犯人の元へ
信太郎が向かったのは5人が通っていた小学校
体育教師である北浜先生を探すために担任だった南先生に行方を聞きます。
北浜先生は遥の傷を知っていたためこの事件の犯人だと踏んだ信太郎
竜と共に北浜先生の先生の家へと向かいます。
鍵が開いていたため中に入って証拠品を探そうとする2人ですが、北浜先生の首吊り死体を発見します。
北浜先生の死体は死後2,3日が経過しており死臭が漂っていました。
明との繋がりを探すべく先生の自宅を捜索すると「死体の解体手順書」や「壊れた携帯」「幼児虐待をした写真」などを発見し、北浜先生が電話主であった事を悟ります。
信太郎と竜は北浜先生が事件の黒幕だという事をスズランに報告します。
5人が佐藤茂の死体遺棄の犯人である事を隠すため噓のストーリーを話す。
- 信太郎が考えたシナリオ
- 北浜先生は明・佐藤茂と共に狂言誘拐を行っていた。
途中から佐藤茂が裏切り、北浜・明の2人をゆすった事で北浜先生が佐藤茂を殺した
証拠として先生の自宅から狂言誘拐の計画書と遺書を発見した
スズランは信太郎の言葉が正しいかどうかを確かめる為に北浜先生の住所を聞きます。
そして本当に死体があれば、これ以上は束縛しないと伝えます。
自分達を脅してきた真犯人が死亡し、事件は収束したかに思えましたが遺骨と宣誓書がないため4人はモヤモヤした状態が消えません。
それでも事件は終わったと確認し、4人はバーベキューを楽しみます。
事件の真相は?クライマックスへ
北浜先生の家に出向き首吊り死体を発見したスズランは信太郎の言う事を信じて手を引きます。
しかし、スズラン率いるホームレス集団には一人スパイが紛れ込んでいました。
その人物とは県警捜査一課の警部補で遥の姉の上司である藤井
藤井は北浜が他殺死体である事、信太郎が消去した「死体の解体手順書」のファイルを復元した事などを伝え、信太郎がスズランに話した内容が嘘である事を見抜きます。
信太郎はなんとか言い逃れようとしますが、藤井に嘘が通じません。
後日遥の姉が信太郎のもとへやってきたことから信太郎は遥、椿、竜を呼び出して話をします。
信太郎は藤井に尋問を受けた内容を伝えたうえで「自分が北浜先生を殺害した」と話します。
3人は話を信じなかった事から信太郎は真実を明かす事を決めます。
信太郎は豊島椿が黒幕であると告げ、事件の概要を話し始めます
- 事件の概要
- ある日、明の日記を見た椿は佐藤茂と共に集団で自首させる計画を立てている事を知る。
椿は北浜と結託して明の計画を邪魔しようと考え動き始めた。
しかし、北浜が暴走して佐藤茂を殺害。
結果的には罪を重ねた事で明が自首する事を止められたかに思えたが、バラバラ死体が発見され明の自首欲はさらに増加
北浜は不祥事で仕事をクビになった事もあり暴走し始めます。
なんとか暴走を止めようと説得する椿
北浜は唯一の証拠となる明を殺害する事を条件に椿の要求を飲み2人は明を殺害するのでした。
- 椿と北浜先生の関係
- 小学生時代に遥に執着を持っていた北浜
遥がいた場所に行ってみると人間の死体があった。
北浜は遥が死体と関係している事を察して、遥を脅迫して肉体的な関係を持とうとする。
椿は遥を守るために北浜に接触して関係を持った。
事件の概要を語った椿
北浜は信太郎たちが自首しないために明の死体をバラバラにさせ罪の意識を植え付け、骨は返さずに交渉道具として取っておきました。
しかし遥が佐藤茂の素性を探ろうと声を掛けた事で、再び北浜に正体がバレる危機が現れた。
北浜は遥を犯し、信太郎たちを殺害しようと動き出した事で椿は北浜を殺害したのでした。
全てを語り終わった椿
信太郎は椿の犯した罪を許さないと告げますが、そばに居させてほしいと伝え椿を抱き締めます。
その後、4人は藤井の元へいき5年前の罪を自供します。
その年の冬
大雪が町を覆う季節になった時、彼らの事件は公になった。
それから1ヶ月の間、嵐のように報道が駆け巡ります。
それから3ヶ月が経過します。
遥の姉である永瀬緑は刑事を辞め、信太郎の父親の墓参りをしていました。
墓参りをしていると藤井が現れます。
藤井と永瀬緑は4人のその後について話します。
- 4人のその後
- 豊島椿:懲役8年以上13年以下
中村信太郎:少年院送致2年
永瀬遥:少年院送致2年
二枚堂竜:少年院送致2年
殺人罪を犯した豊島椿は8年以上の懲役となります。
刑務所に入って4年半を過ごした椿
彼女は今まで醜い勘違いをしていた事に気付きます。
椿は罪を告白し、罰を与えられれば少しずつ消えていくと思っていましたが、罪は償えないものだと知ります。
罪は背負いながら生きていかなくてはいけない…
どんな理由があっても人は殺してはいけない…
そんな心の重荷を背負いながら豊島椿は仮出所で刑務所の外に出ます。
物語は最終回を迎えます。
「骨が腐るまで」最終回のあらすじ
「骨が腐るまで」最終回のあらすじを紹介します。
まだ「骨が腐るまで」を読んでいない方は最初に漫画を読んで頂くことをオススメします。
最終回のあらすじ
中村信太郎はメタルテック匠という工場で働いていました。
先輩から飲みに誘われる信太郎ですが「今日は昔の友人と会うので…」と断り、自宅へと戻ります。
部屋の前には二枚堂竜が待っていました。
竜は信太郎の散らかった部屋を一緒に片付けながら椿の帰りを待ちます。
2人が部屋を片付けていると遥が部屋に入ってきます。
3人で部屋を片付けながらも竜と遥は付き合っている事を楽しそうに語ります。
片付け終わった信太郎はタバコを吸いながら椿の帰りを待ちます。
信太郎、竜、遥の3人は事件後、少年院で二年間を過ごした。
信太郎はその後バイトをいくつかやって現在の職場に落ち着きました。
過去の事件はバレている状況で、会社の先輩たちと上手くやっていこうとした信太郎は作り笑いをしながらなんとか暮らしていました。
明日に希望もなく、生きる理由もない、現在の姿で椿にあっていいのかを悩む信太郎
信太郎はどうやって生きていけばいいのか迷っていました。
そんな状態で信太郎の家のインターホンが鳴ります。
今の情けない姿を見られたくないと塞ぎ込む信太郎
そんな信太郎に椿は声を掛けます。
声を掛けられた信太郎は涙を浮かべて椿に抱き着きます。
そしてこう思うのでした。
あぁ、そうだ…
希望はあった。
生きる希望はあったじゃないか
信太郎は椿に「ずっとそばにいてくれ」と告げます。
その後、4人で仲良く話している姿を描いて「骨が腐るまで」は終了となります。